...ただぼんやりとした色と光が...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...夜といっても、空はうす明かるく、そこに黒い小さなものが、ブランコのように、ユラユラしているのが、ぼんやりと、見えたのです...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...ぼんやりとお庭を眺めていました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「最初の印象」
...暗がりの中に薄ぼんやりと...
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」
...室の中には五燭の電灯がぼんやりともっていた...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...湯にはいるのが楽しみらしく、それも肌をみがくではなく、勝手に湯加減をぬるくしておいて、ぼんやりと、長々と、いつまでもつかっていた...
豊島与志雄 「操守」
...何だかぼんやりとこんぐらかってしまった...
豊島与志雄 「白日夢」
...ぼんやりと薄眼を開いた...
豊島与志雄 「林檎」
...また暫らくの間はぼんやりと坐っているばかり...
中里介山 「大菩薩峠」
...行燈(あんどん)の下で暫くぼんやりとしておりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...うすぼんやりと焚火のそばへ跼みこむと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ぼんやりと考えしずんでいたが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...あのぼんやりとかすんだ山の中に...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...何となくもう暫くぼんやりと此処に包まれてゐたいやうな……やはツ! また喧嘩になるといけないから止さう...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...どこを見るでもなくぼんやりと向うを見まもりながら...
山本周五郎 「季節のない街」
...ぼんやりと時をすごしたものだ」ほかの季節は知らない...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...そのまま机に凭(もた)れてぼんやりと時をすごした...
山本周五郎 「つばくろ」
...ぼんやりときょう中のことを...
吉川英治 「随筆 新平家」
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