...げにや榮華は夢か幻(まぼろし)か...
高山樗牛 「瀧口入道」
...ぼろの着物の裾(すそ)をそそくさと合せて横坐りに坐って乱れた髪を掻(か)き上げ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...茶のぼろぼろになった洋服を着た日本人とも支那人とも判らないような男の横顔へ往った...
田中貢太郎 「港の妖婦」
......
田村乙彦 「育て力づよく」
...しかしそう思って連山をながめた時に「地球の大きさ」というものがおぼろげながら実認(リアライズ)されるような気がした...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...ぼろぼろの財布持って...
外村繁 「夢幻泡影」
...ぼろながら間にあって学士会館へ五分前...
中勘助 「結婚」
...冬の日の終(をは)りを急がす水蒸気(すゐじようき)は対岸の堤(つゝみ)をおぼろに霞(かす)めてゐる...
永井荷風 「すみだ川」
...朧月(おぼろづき)の中に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...朧乍(おぼろなが)ら屋並の上には月も出て居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...みよ空にまぼろしの島うかびて...
萩原朔太郎 「光る風景」
...誰だと思っていらっしゃるの」メドをはずしたおぼろげな声で...
久生十蘭 「雲の小径」
...それは幻のようにおぼろであったが...
山本周五郎 「風流太平記」
...その湯気の中に入道雲みたように丸々と肥った叔父のまぼろしが...
夢野久作 「鉄鎚」
...鼓膜切解をして置きましたが……」「そうですか……そのまぼろしの何とか言う湯の中の話なんかトテも素敵でしたよ...
夢野久作 「少女地獄」
...軒端のおぼろ月を...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぼろんじの尺八――庄次郎は...
吉川英治 「松のや露八」
...こんなきたないぼろでは...
アンドルー・ラング再話 Andrew Lang 大久保ゆう訳 「シンデレラ」
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