...おぼろの夜(よ)...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...すでにぼろぼろになって...
海野十三 「恐竜島」
...けっして正一君はまぼろしを見たのではありません...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...何だかわからないぼろぼろの着物をきて...
豊島与志雄 「泥坊」
...他のほの暗い人影がおぼろに認められる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...少年は色青くやせていて、ぼろをまとい、二月の寒空に麻のズボンをつけ、声の限りに歌を歌っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」ぼろをまとったふたりの通行人が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...おぼろな記憶の中から...
中谷宇吉郎 「民族的記憶の名残」
...それは朧気(おぼろげ)に薄墨(うすずみ)で描かれた相手であった...
夏目漱石 「明暗」
...子には襤褸(ぼろ)を下げさせ家とては二畳一間のこんな犬小屋...
樋口一葉 「にごりえ」
...幻影(まぼろし)でも見ているひとのような自信のない眼付きで...
久生十蘭 「キャラコさん」
...乞食の女とその子供――二人とも蒼ざめて褓襤(ぼろ)を着てゐたが――歩道を上つて來るところだつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ぼろ服を着た鋭い目の子供四人が遊びを中断してこっちをじっと見た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...ほんのぼろであった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...朧月夜(おぼろづきよ)の暗くなった時分に左大臣家に来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まるでよじのぼろうとするように...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...裾(すそ)のあたりぼろぼろに破れたるを...
柳田国男 「遠野物語」
...おぼろな空想の甘味を偸(ぬす)みながら...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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