...要領を得た命令口調がするすると錯乱気味の低くて聞きづらいぼやきに変わる...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...栄螺(さざえ)の壺焼(つぼやき)といった形...
泉鏡花 「歌行燈」
...同時に銀貨を引掴(ひっつか)んで「この老耄(おいぼれ)め」と口の中でぼやきながら立去った...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...ムチャだよ」とぼやきながら...
梅崎春生 「八ガ岳に追いかえされる」
...」と、ぼやきながら、そこへたづねて来た女友だちの一人を、日あたりの椅子に掛けさせた...
薄田泣菫 「茶話」
...腹立たしげに口の中で何かぼやき続けたものださうだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...「可笑(おか)しいなア」とぼやきつつ...
田中英光 「オリンポスの果実」
...」彼は玄関で立停りながらぼやきはじめた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...」レストレードはぼやきながら椅子を取り...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
......
中島敦 「河馬」
...蠑螺(さざい)の壺焼(つぼやき)やも出なかった...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...いやはや、どうも弱ったの」と、ぼやきながら、剥げちょろの脇差をとりあげ、のっそりと上り框のほうへ歩いてゆく...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
... ぼやきます ――「21の ボタンあなが...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「グロスターのふくやさん」
...隣家からぼやき声がした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...芋釜の漆喰の肌に芋のつぼやき...
室生犀星 「京洛日記」
...「……が、まあまあ白鳳期(はくほうき)の御本尊、石川観音の御像(みぞう)が持ち出されて、焚(た)き物にされなかっただけでも、目ッけものか」堂守の一僧は、ぼやきながらも、やがて箒(ほうき)を手に、片づけはじめた...
吉川英治 「私本太平記」
...シケたぼやきをお聞かせするたあ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼らのぼやきも減(へ)っていただろうが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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