...夕顔のほんのり咲いた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...ぼうツとその顏がほんのり櫻色になるさうです...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それはほんの気まぐれな思いつきに過ぎないもので...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...ほんのりした匂(におい)が室の中にただようた...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...何かほんの些細(ささい)なことが癪(しゃく)に触つたのでもあらうか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...ほんのり眼のふちへ酔ひを出しながら...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...まだほんの初めたばかりの...
徳田秋聲 「彷徨へる」
...これは又不思議に丈夫でほんの少しばかりの血の道を起したと言つた顏色...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ほんの二三日坊ちやまを隱して貰ふつもりだつたので御座います...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...休み場と言つても、ほんの形ばかり、店には屏風(びやうぶ)を張り廻して、町内の世話人の足溜りにあてゝ、屏風の裏の一と間は文吉の寢間で、そのすぐ隣には少さいお勝手があると言つた、まことに手輕な構へです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そしてほんの一時的に彼女に与えられたものにちがいなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ほんの親切(しんせつ)といふ一筋(すぢ)の糸(いと)にかヽつて居(い)し身(み)なれば...
樋口一葉 「經つくゑ」
...「ほんの少し助言が欲しいです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...「ほんの少しだけ近くへ出て来てください」と中将が言ったと言い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほんの申訳(もうしわけ)に食器や空瓶を並べたのが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...ほんの真似事みたいに外から調べただけだったけど...
横光利一 「旅愁」
...国民の中の特権階級である少数の財閥者がそれもほんの申訳だけに一...
与謝野晶子 「教育の民主主義化を要求す」
...肩のところがほんの申訳に蝶むすびに絞ってあるだけのものでしたが...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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