...じろじろ顔を見られるのはほんの数秒の間だけである...
芥川龍之介 「早春」
...ほんの素焼(すやき)に上薬(うわぐすり)をかけ...
淡島寒月 「江戸の玩具」
...ほんの小さな隙もない程しつかりと蓋をして置くと...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...島嶼(とうしょ)のほんの一部分に人間は生存している...
高浜虚子 「俳句への道」
...キリストはほんのちょっとでも...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...クリストフはほんの出たてだったし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...待つてゐるものには、二刻三刻のやうに思ひましたが、實は、ほんの、煙草二三服の暇だつたでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ほんの少しばかり」「?」お春は諦めた樣子で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たとえばほんの一週間前にラーゼマンとブルンスウィックとが力ずくで家から追い出した測量技師なんですからね...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ほんのしばらく自分の振舞いを考え...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...私共の間柄がほんの一時的のもので...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ほんの一瞬で救われ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...ほんの二、三行、フェンウィックの悪筆(あくひつ)があった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...だがほんの遊戯と思召(おぼしめ)して一つ御指南を仰ぎたいと守宮が答えて上の方の広場へ伴れ行き...
南方熊楠 「十二支考」
...そしてまだわたくしという者がその中にほんのちょっぴりでも...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...ほんの三月ほどして...
山本周五郎 「つばくろ」
...ほんの三度か四度...
山本周五郎 「山彦乙女」
...ただほんの噂だけで米の値がそれだけ跳ねあがる喜びに...
横光利一 「夜の靴」
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