...聞きほれる聴衆を前に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...聞きほれる訳には行かなかった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ほれるだけほってみたんだろうね...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...わたしはお前のつつましやかな姿にほれる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...どんな大きな軍艦でもとほれるやうにこしらへたほりわりです...
鈴木三重吉 「パナマ運河を開いた話」
...行水(ぎょうずい)の女にほれる烏(からす)かな明治三十八年客人に下れる蜘蛛(くも)や草の宿明治三十八年蜘蛛(くも)掃(は)けば太鼓落して悲しけれ明治三十八年相慕ふ村の灯(ひ)二つ虫の声明治三十八年もの知りの長き面輪(おもわ)に秋立ちぬ明治三十八年八月十七日 王城...
高浜虚子 「五百句」
...ほれる...
太宰治 「チャンス」
...さみしい夜のあまいもの食べるなど・何でこんなにさみしい風ふく・手折るよりぐつたりしほれる一枝・とりきれない虱の旅をかさねてゐる・雨にあけて燕の子もどつてゐる縞萱伸びあがり塀のそといちめんの蔦にして墓がそここゝロマンチツク――レアリスチツク――クラシツク――そして...
種田山頭火 「行乞記」
...うっとりとなって聴きほれるのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...そう魂を打ち込んで男にほれるというような性質(たち)の女じゃなさそうですな」「ようここで三野村さんと喧嘩してはりましたなあ」若奴がいう...
近松秋江 「霜凍る宵」
...千年(ちとせ)つみこし白雪を凍ほれるまゝにさかおとし八百重の嶺を打越して海原遠くはこびゆく氷河の流君見ずや...
土井晩翠 「天地有情」
...同年ぐらいの男にほれるのは昔の事だ...
夏目漱石 「三四郎」
...こほれる利根のみなかみに...
萩原朔太郎 「冬を待つひと」
...平常(つね)の部屋(へや)に倚(よ)りかゝる文机(ふづくゑ)の湖月抄(こげつせう)こてふの卷(まき)の果敢(はか)なく覺(さ)めて又(また)思(おも)ひそふ一睡(いつすゐ)の夢(ゆめ)夕日(ゆふひ)かたぶく窓(まど)の簾(すだれ)風(かぜ)にあほれる音(おと)も淋(さび)し...
樋口一葉 「別れ霜」
...ほかの男が妻に見ほれること...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...兩側から抱きこんで水幅はやつと泥舟一隻がとほれるくらゐしか...
室生犀星 「命」
...――早くいえば、男にほれるな、真理に惚れろということだ」「真理って何?」「訊かれると、わしにもまだ分っていないらしい」「ホホホ」「いっそ、俗にいおう、真実に嫁ぐのだな...
吉川英治 「宮本武蔵」
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