...ほのぼのとした悦びを感じたのであった...
上村松園 「車中有感」
...ほのぼのとした暖かさに包まれてゐる芥川を感じた...
小穴隆一 「二つの繪」
...やがてほのぼのとした明るさになるのだったが...
徳永直 「冬枯れ」
...そんな夜はほのぼのとした肌恋しさを覚える...
富田常雄 「面」
...それらの絶望が如何にほのぼのとした明るみを湛えていることを大抵は感ずる...
豊島与志雄 「今日の条件」
...なにかほのぼのとした幸福な感じだ...
豊島与志雄 「復讐」
...ほのぼのとした心嬉しさを...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...何処かにほのぼのとしたあまさがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ほのぼのとした童心の畸型(きけい)的な戀に由來したものでは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ほのぼのとした気持だった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...わざ/\東京から可愛がりに来て呉れるとは……」祝ひ酒でほのぼのとした若者は...
牧野信一 「夜見の巻」
...ほのぼのとした訪れを知る...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...身の上を話そうとしてまず燈火を細くする娘らしい羞(は)じらいと神経のこまかさが感じられて大助は何やらほのぼのとした気持にうたれるのだった...
山本周五郎 「新潮記」
...すると雪乃はほのぼのとした笑い顔で...
山本周五郎 「つばくろ」
...それはまことにほのぼのとした白光の世界を望む思いのする...
横光利一 「旅愁」
...ほのぼのとした夕靄(ゆうもや)が...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...ほのぼのとした甘い少女の体臭を強く感じたのだ……...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
...不幸や苦しみのなかにもほのぼのとした暖かみが感ぜられる...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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