...ほのかにして温かなるもの...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...慎しみ深い顔の中にその眼だけがほのかにほほえんで...
有島武郎 「星座」
...名香のかおりに何処か麝香(じゃこう)をほのかにまじえた様な睫毛であった...
高村光太郎 「人の首」
...ほのかにではあったけれども...
太宰治 「狂言の神」
...黄昏(たそがれ)ほのかに栗(くり)の花の香(か)を浮かべつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...壁はそれら多くの喜悦を反映してほのかに白み...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...点々とバラックがほのかに黄色を帯び始めた麦の原に浮かんでいる...
永井隆 「この子を残して」
...障子だけがほのかに白い...
長塚節 「佐渡が島」
...街燈の光も淡くほのかに...
久生十蘭 「魔都」
...女は昼間から空にほのかにかかっていた繊(ほそ)い月をぼんやり眺めているうちに...
堀辰雄 「曠野」
...其角が句に「明くる夜もほのかに嬉(うれ)し嫁が君」...
南方熊楠 「十二支考」
...若い侍従はほのかに宇治で見かけた時から美貌(びぼう)な薫に好意を持っていたのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかもほのかに見た姿は忘れることができずに苦しんでいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人々の顔をほのかに見せだしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...東の空は、ほのかに、曙(あけぼの)めいて来るし、吉良上野介の首級(くび)は、白小袖に包んで、槍の穂に括(くく)りつけて高く持っているのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...昨日今日ほのかに紅みを帶びて來た...
若山牧水 「樹木とその葉」
...ほのかに微笑の浮かんでいるお顔...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...火事の火であたりがほのかに見えるころであった...
和辻哲郎 「地異印象記」
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