...大理石の記念像はほのかな光のなかでふしぎな形を見せ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...ほのかに匂ふ花の息ざしが...
薄田泣菫 「独楽園」
...そのほのかなよろこびのために...
太宰治 「秋風記」
...蝋燭(ろうそく)の仄(ほのか)な光でまた私は...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...」「そう、よく考えておくってこんな恋愛が、そんなに考察に価して?」夫人は、ほのかに、香料を漂わせながら、近々と、凝視している、情熱的な眼へ、微笑でいった...
直木三十五 「ロボットとベッドの重量」
...障子だけがほのかに白い...
長塚節 「佐渡が島」
...あるいは仄(ほのか)に東洋城(とうようじょう)と別れる折の連想が夢のような頭の中に這回(はいまわ)って...
夏目漱石 「思い出す事など」
...ただその途中に一点の紅(くれない)がほのかに揺(うご)いている...
夏目漱石 「虞美人草」
...中の物音を聞くようなほのかな目づかいをしていたが...
久生十蘭 「春の山」
...ほのかなランプの下で赤白ワインがはじけた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...現在でもほのかにお顔を拝見する機会を多く得ていたから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...とだけほのかに書かれたらしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「ほのかに承った時のこれが楽器とは思われません...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そしてほのかに刺戟(しげき)的だった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ほのかに点(とも)る...
吉川英治 「親鸞」
...その仄(ほのか)な光りで...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...湯気に包まれてほのかに輝く女の体も...
和辻哲郎 「院展遠望」
...ひどく寸のつまっている大棟(おおむね)も、この夜は気にならず、むしろその両端の鴟尾(しび)の、ほのかに、実にほのかに、淡い金色を放っているのが、拝みたいほどありがたく感じられた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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