...しかし経験のある栽培家は思ひもかけぬほど遠い所へ顔を出して居る芽を択ぶのである...
會津八一 「菊の根分をしながら」
...普段の落ち着きとはほど遠いので...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...この物語はさほど遠い昔のことでは無い...
竹久夢二 「おさなき燈台守」
...とにかく万能にほど遠い人間が...
谷譲次 「踊る地平線」
...何しろ万能にほど遠い人間が...
谷譲次 「踊る地平線」
...どういうものか自分にはよほど遠い世界の帽子外套の列であるような気がして...
寺田寅彦 「議会の印象」
...もうとり戻しが出来ぬほど遠いうしろに自分がいることを...
徳永直 「白い道」
...さほど遠い将来でなく来るだろう...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...この道程(みちのり)もさほど遠いとも思わず初めの中(うち)は物珍しいのでかえって楽しかった...
永井荷風 「日和下駄」
...さほど遠いところではありませんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...海からはよほど遠い山手よりの小さい宿屋へ泊つた...
林芙美子 「朝夕」
...自分の置かれている状態が満足すべきものと思うことからほど遠いわけではけっしてなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ところでゼナ王女は過去しばらく幸せからほど遠いですね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...軍歌はもうよほど遠いところへ行ってしまってまだ聞こえている...
正岡容 「寄席」
...その受取勘定をどれほど遠い未來に延ばし得るかといふ問題である...
三木清 「人生論ノート」
...その受取勘定をどれほど遠い未来に延ばし得るかという問題である...
三木清 「人生論ノート」
...それは實にふしぎなほど遠い夢のやうな觸りで...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...まだまだ文明人の域にほど遠い感がある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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