...不思議なことには逆にその評価が彼の好意に影響するということもまたほとんどない...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...たとえば俳優の演技にしてもそれ自身独立した評価をくだされるというようなことは近ごろはほとんどないことである...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...ほとんどないことで...
海野十三 「三十年後の世界」
...二人が探偵小説について語り合ったことは、ほとんどない...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...友達というものはほとんどない...
寺田寅彦 「まじょりか皿」
...ほとんどないに等しいものでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...危(あやう)い空模様の事とて人通りはほとんどない...
永井荷風 「曇天」
...日本にほとんどない元素の研究をしても...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...迷亭先生の手紙に真面目なのはほとんどないので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...猩々の跳びこんでいった罠(わな)からは避雷針のほかには逃げ路はほとんどないのだし...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...彼らの家庭的習慣や行状を記したものはほとんどない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...五十五歳ないし六十歳まで生きる者はほとんどない1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自分自身それを増加するために少しも努力しなくてもよいほどの富の蓄積を相続するものはほとんどない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その住民の三分の一ないし四分の一を一掃する猛烈悪性の疫病(ペスト)に襲われずにすんだ国がほとんどないことが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その鍛錬法を具体的に記述組織したものすらほとんどないということであるが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...しかるにそこに満足を覚えたことはほとんどない...
森鴎外 「高瀬舟」
...よほど落ちついて自らの声に耳を傾けないかぎり(わざわざそういうことにひまをつぶす人はほとんどないが)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...老公と知るひとはほとんどない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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