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伊良子清白 「孔雀船」
...いかにするかと引れゆきしにはじめ濘落(すべりおち)たるほとりにいたり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...池のほとりに来た...
薄田泣菫 「魚の憂鬱」
...テルナテとティドルの島々とペルシャ湾口のほとりをただよい...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ある年の秋芭蕉はその荒海のほとりのある町におりました...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...空(あ)いた部屋があった筈(はず)だ」湖のほとりに...
太宰治 「斜陽」
...帝国ホテルの前庭の蓮(はす)の池のほとりでお互いに顔をそむけながら力の抜けた握手を交してそそくさと別れ...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...萩がたわゝに咲いている遣(や)り水(みず)のほとりに...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...大華表(おほとりゐ)の下には既に舟の支度で出来て...
田山録弥 「船路」
...補祭はいつも小卓の足もとに転がしてあるギターを取り上げて、調子を合わせてから細い声で、居酒屋のほとり、神学生の群たたずむ、と静かに歌いはじめた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...岩組みの白い流れのほとりへ降りてみたり...
徳田秋声 「仮装人物」
...河のほとりの野原で...
豊島与志雄 「碑文」
...僕の冷たい頬を撫でて、幾度も通り過ぎる夜風の一つ一つに、僕は、遠い幼年時の窓で、野原で、海のほとりで、あるいは学校の行き帰りにふと耳にした、あの微風の声のドレミファを嗅ぎ分けた...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...此ほとりよりぞ木曾川に沿ふて下るなる...
正岡子規 「かけはしの記」
...それからマイオティスの湖のほとりでは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼の姿を後園の池の畔(ほとり)に見ることもなかった...
吉川英治 「三国志」
...九頭龍川(くずりゅうがわ)の畔(ほとり)にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...計ろうておけ』吉良家往来二羽の鍋鶴(なべづる)が、水のほとりで、汚れた翼をひろげていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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