...しかし木の下や池のほとりに古人の句碑の立つてゐるのは僕には何か時代錯誤を感じさせない訣(わけ)には行(ゆ)かなかつた...
芥川龍之介 「本所両国」
...中支は蕪湖のほとりで舐めた雨季の膝を没する泥路の行軍の苦労を思い出した...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...我が住(すむ)塩沢の中町(なかまち)に鍵屋某が家のほとりに喬木(たかきき)あり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...一度わたしは石の多い池のほとりを猫があるいているのを見てびっくりしたことがあった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...肉食む狗は前門のほとりに...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その河のほとりに...
豊島与志雄 「碑文」
...運河のほとりの麦畑に...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...天国もやっぱりそんなものにすぎないのか?(89)天女のいるコーサル河*のほとりには...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...河のほとりの遊歩場には...
林芙美子 「浮雲」
...雄二たちは小川のほとりで弁当を食べました...
原民喜 「誕生日」
...南に陽(ひ)を受けたそこのほとりで...
本庄陸男 「石狩川」
...履歴性行等蕪村は摂津浪花(なにわ)に近き毛馬塘(けまづつみ)の片ほとりに幼時を送りしことその春風馬堤曲(しゅんぷうばていきょく)に見ゆ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...再びこの川のほとりを通って気をつけて見ると...
柳田國男 「日本の伝説」
...路のほとりのさまざまの石仏なども...
柳田國男 「日本の伝説」
...長柄中瀬(ながえなかせ)のほとりに義龍(よしたつ)の軍を迎え...
吉川英治 「新書太閤記」
...谷川のほとりに駒を立てたまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...気がつくと、湖水のほとりは、いつのまにか白々と朝凪(あさなぎ)をたてている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...此処まで来たついでに「小諸なる古城のほとり」の碑を見てゆきたいと思って...
若杉鳥子 「浅間山麓」
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