...品(しな)かわりたる道芝の辺(ほとり)にして...
泉鏡花 「海神別荘」
......
伊藤左千夫 「紅葉」
...飛騨(ひだ)の生れ名はとうといふほととぎす昭和六年六月二十四日 上高地温泉ホテルにあり...
高浜虚子 「五百句」
...溝の畔(ほとり)に萩みだれ...
寺田寅彦 「半日ある記」
...ほとんど消息も打絶えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほとんど解けた頃と...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...兄にはこの間の事件以来ほとんど親しい言葉を換(か)わさなかった...
夏目漱石 「行人」
...代助は平岡のそれとは殆(ほとん)んど縁故のない自家特有の世界の中で...
夏目漱石 「それから」
...綾瀬川のほとりに立って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...披露(アノンセ)するとほとんど同時に...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ほとんど何らの感情もあらわさない...
吉川英治 「三国志」
...――やっと、そのころになって、諸所の陣から退(ひ)き鉦(がね)がひびいていたが、ほとんど、東国勢はすでにどこかへ散ったあとだった...
吉川英治 「私本太平記」
...転(まろ)び出す者はほとんどなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...その叱言(こごと)も近頃はほとほと云い飽いた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「御仏(みほとけ)」と硬くなって念じた...
吉川英治 「親鸞」
...それ以来、一八郎め、ほとんど、野獣のように荒れ狂って無謀な脱走をくわだてますので、特に、山番二人と牢番一名をつけておきましたが、またもやこんな騒ぎをしでかしました」「自暴自棄(じぼうじき)になっているのだ」「この分では、ただの山牢では不安心ゆえ、改めて、前神(まえがみ)の森の石子牢(いしころう)へぶちこんでくれましょう」「それほど手数のかかる奴なら、なぜひと思いに、首を打ってしまわぬじゃろう」「隠密は斬るな、終身山牢へ入れて鳴門の向うへは返すな、間者を斬ると徳島城へ祟(たた)りをする――というのは、義伝(ぎでん)様以来、破れぬお家の掟(おきて)でござります」「そうそう、大阪表におった頃、そういう話を阿波殿の口からも聞いたことがある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ほとんど野原の真中(まんなか)といっていい...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...自分は我家のすぐ下の瀧のやうになつて居る長い瀬のほとりの榎の蔭で何か讀書してゐた...
若山牧水 「古い村」
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