...ほっとして深く息を吐く...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...僕の青春を鋳潰す計画をたてた発頭人(ほっとうにん)ではないか...
海野十三 「宇宙尖兵」
...あの人たちから僕は、シガレットケースと、それから竹細工の藤娘(ふじむすめ)をもらって、少し閉口だったけれども、でも、そのうちに何かお返しをしなければならぬのではあるまいかと、内心、ちょっと気になっていたところへ、君が気をきかせてお土産を持って来てくれたので、ほっとしました...
太宰治 「パンドラの匣」
...別の世界に出たような心持ちになってほっとするのが通例である...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...ほっと息つき「困った女(やつ)だ」とつぶやきながら...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...山木は踏み込めるぬかるみより手をとりて引き出されしように、ほっと息つきて、額上の汗をぬぐいつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ほっと自分の前に途が開けたような気がすると共に...
豊島与志雄 「生あらば」
...種彦は初めてほっと吐息を漏(もら)し...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...身軽になってほっとする...
永井隆 「長崎の鐘」
...死んでほっとするのは...
久生十蘭 「喪服」
...そして自分でもほっと致したほどでございます...
室生犀星 「玉章」
...ほっとした気持でかれの家に身を寄せた...
山之口貘 「酒友列伝」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...ほっとしていることだろう...
山本周五郎 「へちまの木」
...「――通れっ」という言葉に、ほっとして、長兵衛が歩みかけると、その武者は、部下の者へ、眼くばせして、とたんに、彼の背後から、「この、曲者(しれもの)ッ」と、数人が、おどりかかって、両腕をねじ捕(と)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...苫(とま)の中でほっと人心地を呼びもどした...
吉川英治 「旗岡巡査」
...まずほっとしたと云わぬばかりの顔いろだった...
吉川英治 「源頼朝」
...ほっとできよう)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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