...「ああ、ありがたい!」と、アヒルの子は、ほっとして、言いました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「みにくいアヒルの子」
...ほっと軽い吐息を一つ...
海野十三 「四次元漂流」
...私はほっと救われた...
太宰治 「美少女」
...ほっと重荷をおろした感じがするであろうと思っていたのが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...―――」私はほっと胸を撫(な)でました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ほっと息をついて深ぶかとした肘掛椅子に腰を下ろす...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...戦争が終ってほっと一息し...
三浦環 「お蝶夫人」
...ほっとして彼に感謝しました...
山川方夫 「恐怖の正体」
...実はゴンクールの自殺なんだけど……あはははは……ねえ諸君そうだろう」皆一斉にほっと安堵(あんど)のため息を吐いた...
夢野久作 「暗黒公使」
...まだほっとするには早い...
吉川英治 「黒田如水」
...西の丸の奥からあまりほかへ出すなよ」やっと彼女を宥(なだ)め得ただけでも村重はほっとした顔であった...
吉川英治 「黒田如水」
...兼好はほっとした...
吉川英治 「私本太平記」
...ほっと息づいているらしく見える...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ほっと深いうなずきをした...
吉川英治 「親鸞」
...権之助は、ほっと、息づきをし直しながら、「いや、ここの御山(みやま)が、そういう尊い戦の址(あと)とは、はじめて承知しました...
吉川英治 「宮本武蔵」
...なん度、泣いて、意見をしたか知れませんが」「血だなあ」丈八郎は、ほっと、重い吐息をついて、「――争えないものは、血すじだ、親から生みづけられている人間の血の運命だ...
吉川英治 「無宿人国記」
...ほっと沖に目をやっていた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...もしも失敗(しくじ)ったら! 延びるたびにほっとするのだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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