...清らかに、ほっそりと...
芥川龍之介 「白」
...溶解液は二つのほっそりした手桶に入っていて...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...寒梅は青い顔をしてほっそりとした修道僧が水をやるべきものと書いた本がある...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...それがほっそりしているのは理由がないことではない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...からだが、ほっそりして、手足が可憐(かれん)に小さく、二十三、四、いや、五、六、顔は愁(うれ)いを含んで、梨(なし)の花の如(ごと)く幽(かす)かに青く、まさしく高貴、すごい美人、これがあの十貫を楽に背負うかつぎ屋とは...
太宰治 「グッド・バイ」
...ほっそりした、上品な蛇だった...
太宰治 「斜陽」
...体のほっそりした綺麗な少女であった...
田中貢太郎 「嬌娜」
...ほっそりした頸(くび)の根や...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...今度は前よりはもっとほっそりしたインテリジェントな顔をした婦人であった...
寺田寅彦 「柿の種」
...幼い弟妹たちの母がわりひねこびた植物のようにほっそり育ちやっと娘になってきたが戦争が負けに近づいてまい晩日本の町々が藁束(わらたば)のように焼き払われるそのなかでなぜか広島だけ焼かれない...
峠三吉 「原爆詩集」
...女学校を出て一二ヶ月しか経たない娘にありがちの極々ほっそりした躯(からだ)つき...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ほっそりした脚をひざの上まであらわしたまま...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...あのほっそりした腰つきはどうだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...ほっそりした手に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...続いてあそばされたお物思いのせいかほっそりと痩(や)せておいでになるのが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...全体のほっそりとした姿は薫に昔の人を思い出させるものであろうと思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほっそりした鼻には威厳がそなわってるし...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...ほっそりした冠を輪金のように嵌めこんだりします...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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