...水は僅に臍(ほぞ)のあたりを渦巻きながら流れるばかりぢや...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...碧々として薄(うつす)り光沢(つや)を流した大天蓋(おほぞら)に鮮かな輪廓をとつて居て...
石川啄木 「葬列」
...おほぞらは、紫暗の海と澄み渡りて、真珠の群は、きらきらと、円けき海月 光り流るゝ...
上里春生 「或る月夜に」
...臍(ほぞ)を噛(か)みたいほどの烈(はげ)しい悔恨も感じない...
太宰治 「パンドラの匣」
...ただ臍(ほぞ)の下五六寸の処を...
田中貢太郎 「美女を盗む鬼神」
...今(いま)はと決心(けつしん)の臍(ほぞ)固(かた)まりけんツト立上(たちあが)りしが又(また)懷中(ふところ)に手(て)をさし入(い)れて一思案(ひとしあん)アヽ困(こま)つたと我知(われし)らず歎息(たんそく)の詞(ことば)唇(くちびる)をもれて其儘(そのまゝ)に身(み)はもとの通(とほ)り舌打(したうち)の音(おと)續(つゞ)けて聞(きこ)えぬ...
樋口一葉 「別れ霜」
...臍(ほぞ)を固めて成り立った奥羽聯盟(れんめい)...
本庄陸男 「石狩川」
...前に書いた古名のホソチは蔕落(ほぞおち)の意で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...砂もなく大地も未だなくその上に蒼穹(おほぞら)もおほはざりき...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...早くも臍(ほぞ)を決めて...
吉川英治 「剣難女難」
...後に臍(ほぞ)を噛むが気の毒ゆえ...
吉川英治 「剣難女難」
...豪歩簇擁(ごうほぞくよう)...
吉川英治 「三国志」
...図にのった張飛ごときものの才策をうかと用いて」玄徳は臍(ほぞ)を噛んだ――痛烈にいま悔いを眉ににじませている――が彼はすぐその非を知った...
吉川英治 「三国志」
...臍(ほぞ)をかむように罵(ののし)った...
吉川英治 「三国志」
...すぐにも安土へ立ちかえろう」臍(ほぞ)をきめたが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...都へ帰ろう」臍(ほぞ)を決めて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...臍(ほぞ)を固めてお置きなさい...
吉川英治 「源頼朝」
...一応ほぞを固めたのだったが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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