...後になつてから本当に臍(ほぞ)を噛みたいやうなたまらない後悔に襲はれるのだ...
有島武郎 「An Incident」
...碧々として薄(うつす)り光沢(つや)を流した大天蓋(おほぞら)に鮮かな輪廓をとつて居て...
石川啄木 「葬列」
...日輪草そらへのぼつてゆけ、心のひまはり草(さう)よ、きんきんと鈴をふりならす階段をのぼつて、おほぞらの、あをいあをいなかへはひつてゆけ、わたしの命(いのち)は、そこに芽をふくだらう...
大手拓次 「藍色の蟇」
...それぞれの木は元のところで丁寧に(ほぞ)つぎにされた――その頃には他の道具も借り入れたのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...したら大空(おほぞら)が見(み)かはすばかり美(うつく)しうなって...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...いよ/\訝しみ駭けるさまにて命死なむことの恐ろしといひて垣のもととほぞきて唯否とのみいひけり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...あのささやかな洋館(やうくわん)は日本麻雀道(にほんマアジヤンだう)のためには記念保存物(きねんほぞんぶつ)たる價値(かち)を持(も)つてゐるかも知(し)れない...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...中(なか)から物(もの)が出(で)た時(とき)には大切(たいせつ)にこれを保存(ほぞん)し...
濱田青陵 「博物館」
...どんなに臍(ほぞ)をかむほどな事にも...
吉川英治 「黒田如水」
...意外に臍(ほぞ)を噛むやも知れませんぞ――」曹操は...
吉川英治 「三国志」
...最後の臍(ほぞ)をかため...
吉川英治 「三国志」
...覚悟の臍(ほぞ)をきめて...
吉川英治 「三国志」
...正成の臍(ほぞ)が決められようか...
吉川英治 「私本太平記」
...すぐにも安土へ立ちかえろう」臍(ほぞ)をきめたが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...眼をつぶって刺し奉る臍(ほぞ)を決めてかかれば……」権六も云い足した...
吉川英治 「新書太閤記」
...毛利家にとって忠義無比の宗治はころすには忍びぬと固く臍(ほぞ)をきめておられまする...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分で知って臍(ほぞ)を噛むのだった...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...死んだ佐々木小次郎になり切ってやろうと臍(ほぞ)を決めた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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