...個人的にほしがるのだということが間もなく分った...
石川欣一 「比島投降記」
...その上日本人はやたらに物をほしがるとか...
石川欣一 「比島投降記」
...「君はさっきの話を聞かなかったのかい? あの悪党どもの探しっているのが金でなくて何だね? あいつらが金でなくって何をほしがるものかね? あいつらが碌でなしの命(いのち)を賭けるのは金でなくって何のためかね?」「それはやがてわかるでしょう...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...芸術に、意義や利益の効能書を、ほしがる人は、かえって、自分の生きていることに自信を持てない病弱者なのだ...
太宰治 「正直ノオト」
...銭をほしがるのは貧乏のせいだが...
種田山頭火 「其中日記」
...いつたいこのいまいましい土地で何がはじまろうとしているんだ? なぜきみは一晩中起きていてそれを見とどけようとしているんだね?」「フム」ブラウン神父は辛抱強く言つた……「どうやらわしの寝室をほしがる人がありそうだと思いましてな」「だれがほしがるんだ?」「実はポター夫人が別の部屋をほしがつていたのです」ブラウン神父はいかにもはつきりした口調で説明した...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...人間というものは、日常、必需品のためにばかり齷齪しているが、何かほしい物はないかと改まって聞かれると、最も不必要なもの、つまらない物を、ほしがるのだ...
豊島与志雄 「自由人」
...どうしてああ日本着物をほしがるのか...
豊島与志雄 「庶民生活」
...ほしがると何んでもやったというふうにいったが...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...ほしがるのと同じことだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...源吾のほしがる雪を盗みとって家さきに投げこんだものと察し...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
... あたりに すむ だんながたが こぞって ほしがるものと なりました...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「グロスターのふくやさん」
...とてもふしぎな人形だきつとみんなはほしがるがぼくはだいじにしまつとく...
水谷まさる 「歌時計」
...しかしそのわたくしのほしがる訳本というのは...
森林太郎 「『新訳源氏物語』初版の序」
...全くそれ自身に特有な・最も高尚な・報酬をほしがるのは驚くに足らない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...同じ役目をほしがる二人の競争者の選択をお願い申した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なんだっておいらの手紙をそんなにほしがるんだい――苦しいから堪忍(かんにん)しておくれよ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...人間はみんなお銭(あし)をほしがるものだと考えていた...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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