...手足の先がばらばらにほぐれるような倦怠感(けんたいかん)が...
梅崎春生 「桜島」
...ぱらぱらと綺麗に解きほぐれる糸口があるような気持がして来て...
太宰治 「斜陽」
...そして帰来少しづゝほぐれる...
種田山頭火 「其中日記」
...すぐほぐれるようにニッコリして...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...娘は少し落着くと、ほぐれるやうに、その驚きを話します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...錢形の親分」ほぐれる人の渦の中へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...銭形の親分」ほぐれる人の渦の中へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ほぐれるように解けて了(しま)って...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...握手がほぐれると...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...闇がほぐれるとは旨いことを云つたものだ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...じきにほぐれるだろう...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...弾機(ぜんまい)のジジジジほぐれる音が折々するだけであった...
宮本百合子 「明るい海浜」
...少しでも早くぢかにほぐれるやうに...
室生犀星 「神のない子」
...何という匂い深く謹んだ花のような息づかいであったろう――眠元朗は掌につたわる息づかいを一弁ずつほぐれる花にも増して...
室生犀星 「みずうみ」
...あとで涙と嘆きとの中にとけほぐれるようになって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ほぐれるのが見えるようであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...やわらかくほぐれるようにみえた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...わたしは颶風(あらし)にほぐれる裾(すそ)を片手に抑(おさ)へて...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
便利!手書き漢字入力検索