...風呂敷の一方がほぐれて少しばかり中味がのぞいていた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...くんずほぐれつとっくみあい...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...こぢれた気分がすこしづゝほぐれた...
種田山頭火 「行乞記」
...先日来の欝屈がほぐれた...
種田山頭火 「其中日記」
...それまでの堅苦しさがそこでほぐれたような気がした...
中勘助 「結婚」
...組んずほぐれつの間に...
中里介山 「大菩薩峠」
...編目のほぐれたりした椅子が三つ四つ...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...すぐほぐれるようにニッコリして...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...何もかも一ぺんにほぐれて行くのかも知れないのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この先どうして生きていいか見当も付きません」「…………」治三郎の言葉はようやくほぐれました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...入れ」「へエ――」平次の表情はまだほぐれませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「それからどうした?」ほぐれた娘の唇(くち)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人の気持ちはほぐれて来た...
林芙美子 「新版 放浪記」
...」彼の心は、容易くほぐれた...
牧野信一 「父を売る子」
...瞬く間にほぐれる...
松本たかし 「松本たかし句集」
...何という匂い深く謹んだ花のような息づかいであったろう――眠元朗は掌につたわる息づかいを一弁ずつほぐれる花にも増して...
室生犀星 「みずうみ」
...ほぐれた石灰や土が上の方から降って来る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...相手のきびしい顔つきがほぐれた...
山本周五郎 「橋の下」
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