...君解(ほぐ)してくれ給へ...
石井研堂 「元日の釣」
...そしてもつれたりほぐれたり...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...凝(こご)るゆふべの血潮雲(ちしほぐも)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...それを一つ一つほぐして行くのは非常に面白い...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...それを少しづつのどかに解きほぐして行きたいと祈つてゐたのであつた...
太宰治 「道化の華」
...その苦痛をもみほぐそうとして懸命にお道化を演じて...
太宰治 「人間失格」
...この児はとても助かるまい(或る家にて)・もう秋風のすゝき穂をそろへ虫なくや投げだした私なれども・しんみりあほぐ空のゆふ月があつた・山のしたしさは水音をちこち雑草ふかく見えかくれゆく馬のたてがみ・炎天の鴉一羽で啼く・こゝろあらためてつく/\ぼうし・あきないひまなへちまなどぶらさがり(山口にて)・ふときてあるくふるさとは草の花さかり・炎天のレールまつすぐに・炎天のかげはとびかふとんぼ八月廿七日...
種田山頭火 「其中日記」
...「そうれ火事だ」組んずほぐれつしていた命知らず...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友は組んずほぐれつしている...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひどく硬張(こわば)っている相手の女の表情をほぐしてやろうとするのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...絡んだ紐は独りでスルスルと輪がほぐれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……象の脚元で火口(ほぐち)の火のような光がチラと見えたと思うと...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...皮肉なかたちでほぐれ始めた...
牧野信一 「スプリングコート」
...「オオ痛え」やっとのことで組み合わせた懐手をほぐして...
正岡容 「寄席」
...ほぐして並べる)だけど...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...おのぶはその緊張をほぐすように...
山本周五郎 「さぶ」
...大事ございますまい」右馬介もやや警戒心をほぐした容子だ...
吉川英治 「私本太平記」
...はじめて顔をほぐした...
吉川英治 「私本太平記」
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