...大きい黒子(ほくろ)を思出したのである...
石川啄木 「天鵞絨」
...黒子(ほくろ)一点(ひとつ)も見せやしない...
泉鏡花 「婦系図」
...右の眼の下に大きな黒子(ほくろ)があります」やはりあの女かと...
梅崎春生 「日の果て」
...右の頬に一寸目立つ黒子(ほくろ)のある人ではなかったですか」「そうそう...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...たそがれなりき 路をきくまだうらわかき 旅人の眉のほくろの なつかしく後姿の泣かれけり...
竹久夢二 「砂がき」
...妙に鋭い眼付と耳の前の黒子(ほくろ)とが何だか変だった...
豊島与志雄 「黒点」
...敬太郎はその鍔(つば)の下にあるべきはずの大きな黒子(ほくろ)を面と向って是非突き留めたかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...大きな黒子(ほくろ)みたいにへばりついていました...
新美南吉 「ごん狐」
...左の頬に小さい黒子(ほくろ)のある――私の首へ噛り付いた時は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小鼻の脇に黒子(ほくろ)のある」八五郎は何んの氣もなく説明すると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...黒子(ほくろ)のような眼で焼き方を吟味し...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...「ほくろ」黒子、黶子(愚管抄には「ははくろ」とあり、「ははくそ」の転...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...日本では全身に一つの黒子(ほくろ)さへないのが理想的美人の典型としてあつて...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...背中に黒いほくろのある若鮎(さあゆ)が上ってきた...
室生犀星 「幼年時代」
...道誉の頬の黒子(ほくろ)がニヤと笑ったと思うと...
吉川英治 「私本太平記」
...頬の黒子(ほくろ)はニュッと笑う...
吉川英治 「私本太平記」
...右の眉尻に黒子(ほくろ)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...黒子(ほくろ)があるんで」「それが...
吉川英治 「野槌の百」
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