...」権助(ごんすけ)はほくほく喜びながら...
芥川龍之介 「仙人」
...と独りほくほく頷(うなず)きて...
泉鏡花 「活人形」
...兄夫婦は稲の出来ばえにほくほくして...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...ほくほく悦に入っている...
太宰治 「虚構の春」
...もう一部屋ふさがったようにほくほくもので引き取って行った...
谷譲次 「踊る地平線」
...政治は馬上提灯の覚束(おぼつか)ないあかりにほくほく瘠馬(やせうま)を歩ませて行くというのが古来の通則である...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...フョードル・パーヴロヴィッチはほくほくしながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ほくほくして栗の味がする...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...ほくほくしていることも決して短い間ではありません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...爺さんは一人ほくほくしながら店をしまってゐた...
原民喜 「夢」
...カピはほくほくしてそれをわたしの所へ持って帰った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...腕(うで)を組んでほくほくしながら...
宮沢賢治 「貝の火」
...「――十二人に四人ならお茶の子ですな」太田嘉助がほくほくした...
山本周五郎 「風流太平記」
...またほくほくして街へ出て行ったよ...
横光利一 「旅愁」
...ほくほくものの太夫元は...
吉川英治 「江戸三国志」
...ばあさんが何かの話から「わたしも今年は還暦になる」とほくほく云つたんです...
吉川英治 「折々の記」
...ほくほく顔で労をねぎらったのも当然だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...心からほくほくしたが...
吉川英治 「源頼朝」
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