...そうしてそのあとには、人の叫ぶ声と、犬のほえる声と、それから太刀(たち)の打ち合う音とが、はるかな空の星を動かして、いっそう騒然と、立ちのぼった...
芥川龍之介 「偸盗」
...ほえると人でも馬でもこわがらせる犬...
有島武郎 「火事とポチ」
...犬(いぬ)はほえる...
泉鏡太郎 「十六夜」
...ほえる怪人とつぜん...
海野十三 「怪星ガン」
...またもやポチのほえるのを聞いた...
海野十三 「恐竜島」
...この戸口の外でへんな声でほえるもんだから...
海野十三 「恐竜島」
...それにつれて犬がほえる...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...ほえるのは、たゞローズのところへ来て食べものをねだるときだけで、そのときには気ちがひのやうに、わん/\ほえまくりました...
鈴木三重吉 「小犬」
...すると、さっきからそれを見ていたロボのやつ、一声ほえると、横合いからだしぬけに牛の群れへおどりかかった...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...月にほえる犬の声いつまでも・朝の雲朝の水にうつり・水に朝月のかげもあつて・水音のやゝ寒い朝のながれくる・朝寒の小魚は岸ちかくあつまり仕事のをはりほつかり灯つた・秋風の水で洗ふ其中庵には次のやうな立札を建つべきか...
種田山頭火 「行乞記」
...・生垣も椿ばかりでとしよりふうふ・号外のベルが鳴る落椿・そこに鳥がゐる黙つてあるく鳥草の実つけて食べ足つてゐる鳥かげのまつすぐに麦の芽・ようほえる犬であたゝかい日で・おきるより火吹竹をふく・寒い火吹竹の穴ふとうする・けさから春立つといふぺんぺん草(追加)・札をつけられて桜ひらかうとして三月四日けさはすこし早く起きる...
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「草木塔」
...時々海の彼方(かなた)でほえるような声が遠音に聞える...
中里介山 「大菩薩峠」
...浜ごうが沙をおほえる上に撤き鰯乾さるる三保の浦かな三保の松原は昔からの名所であり...
平野萬里 「晶子鑑賞」
... だしぬけに 頭上から べつの 物音が 聞こえてきます ―― のこぎりの ごりごりという 音で それから ひっかきながら わんわん ほえる 子犬の 声も!ネズミたちは のしぼうを とりおとして 耳を そばだてます...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう訳 「ちょびひげサミュエルのはなし」
...ほえるようにひびかせていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ワンとほえる声が近づいて来て...
三好十郎 「樹氷」
...わんッ猛犬のほえる谺(こだま)は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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