...一つ一つの窓が堡塁(ほうるい)となっていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...「ほうるよ」と、しなやかにだが、勢いよくからだが曲がるかと思うと、黒い物が飛んで来て、正ちゃんの手をはずれて、僕の肩に当った...
岩野泡鳴 「耽溺」
...義雄は巡査がなほうるさく從つて來るのを見て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「ヤッ!」とほうると...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...まるで難攻不落(なんこうふらく)の堡塁(ほうるい)のようなもんだからな...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...四人がかりで彼方此方へ動かして繋(つな)ぎ合せたり積み重ねたりして堡塁(ほうるい)や特火点を作り...
谷崎潤一郎 「細雪」
...東京市中の崖は切立った赤土の夕日を浴びる時なぞ宛然(えんぜん)堡塁(ほうるい)を望むが如き悲壮の観を示す...
永井荷風 「日和下駄」
...やぐらの下にポンとほうると...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...畳の上へほうると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銃眼のあいた低い堡塁(ほうるい)...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...藩主に活版薄葉刷(うすようずり)の『医方類聚(いほうるいじゅ)』を献ずることにしていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その三度目の逃亡の時に……今朝(けさ)です……ヴェルダンのX型堡塁(ほうるい)前の第一線の後方二十米突(メートル)の処の...
夢野久作 「戦場」
...四五米(メートル)高さの堡塁(ほうるい)のように死骸が積重ねて在って...
夢野久作 「戦場」
...小さい堡塁(ほうるい)なのである...
吉川英治 「私本太平記」
...諸所の堡塁(ほうるい)へ廻せといいつけた...
吉川英治 「私本太平記」
...松明(たいまつ)をほうるな」そこでは伊部熊蔵(いのべくまぞう)がさけんでいる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...物代(ものしろ)をほうるが早いか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...畜生」黒門口の番小屋の脇に積みかさねてある畳の砲塁(ほうるい)を楯(たて)にして...
吉川英治 「松のや露八」
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