...軍のほうから配給になったものである...
太宰治 「斜陽」
...また私のほうに真正面に向き直られて...
太宰治 「斜陽」
...お勝手でお茶の仕度をしているヨシ子のほうを顎(あご)でしゃくって...
太宰治 「人間失格」
...ほうぼうの態(てい)でヴォクセニスカをあとにサイマ湖へ出た...
谷譲次 「踊る地平線」
...疏水(そすい)のふちを銀閣寺(ぎんかくじ)から法然院(ほうねんいん)の方へ花見をして歩いたことがあった...
谷崎潤一郎 「鍵」
...おめ/\にげてまいりました罰あたり奴がなんで御ほうびをいたゞけましょう...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...すこし慣れて来ると三毛のほうが攻勢をとって襲撃を始めた...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...女のほうはきっとこの家の娘に相違ない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...もの凄い剣幕でわたしのほうへ振り向きながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼のほうから言えば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...うちの糸が二だから」話は放(ほう)って置くとどこかへ流れて行きそうになる...
夏目漱石 「虞美人草」
...九重(ここのえ)の御作法(ごさほう)にははなはだ心得が薄(うす)いもののみでござりまする...
新渡戸稲造 「自警録」
...「そのほうが、どちらのためにも都合がいいだろう、時間の節約にもなるし」「死体があがるまで、こんなところで待っていなければならないというのは、どういうわけなんでしょう」「君のためにも待っているほうがよさそうだ...
久生十蘭 「肌色の月」
...しらせをもって ほうほう逃げた...
ロバアト・ブラウニング 楠山正雄訳 「魔法の笛」
...其処にほうり出してあるノオトをもう一度手に取り上げて見ていると...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...ふたたび岸(きし)のほうへかけもどりました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...初めからわかっていたというほうが本当だろう...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...人目を恐れるでもなくやっているだけに罪の軽いほうかも知れなかった...
吉川英治 「源頼朝」
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