...ぺたりとくっついていて...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...履直(げたなほ)しのやうに道(みち)ツ傍(ばた)にぺたりと尻を下した...
薄田泣菫 「茶話」
...ぺたりと板の間(ま)に坐った...
太宰治 「花火」
...またぺたりと腰を落し...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから微笑を含んでその様子を見ていた自分の前に再びぺたりと坐った...
夏目漱石 「行人」
...みんな御前の湯から上(あが)るのを待ってたんだ」お重は縁側へぺたりと尻(しり)を着けて団扇(うちわ)で浴衣(ゆかた)の胸へ風を入れていた...
夏目漱石 「行人」
...戸締(とじま)りをして夫の後(あと)から入ってきたお延は寝巻(ねまき)の上へ平生着(ふだんぎ)の羽織を引っかけたままそこへぺたりと坐った...
夏目漱石 「明暗」
...跪いていた踵(かかと)の上にぺたりと腰を落して...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...消毒した新聞紙をぺたりと貼りつけてぐるぐると繃帯を巻いて知らん顔してゐるのである...
北條民雄 「癩院記録」
...ぺたりとそのまゝ机(つくゑ)の前(まへ)に坐(すわ)つてしまつた...
水野仙子 「悔」
...「ね!」とぺたり坐つて...
水野仙子 「脱殼」
...そのすこし斜うしろにぺたりと薄い膝で坐った根下り丸髷にひっかけ帯のおゆきが...
宮本百合子 「菊人形」
...宇津木は縁側にぺたりとすわつた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...……なるほど」尼は、ぺたりと、その白桔梗さながらの姿を折り伏せて...
吉川英治 「私本太平記」
...まっさおな面(おもて)をぺたりと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...やがていきなりぺたりと床べたに坐りこむと...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...ぺたりと凪いで、池の様に静まっている...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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