...時々さも苛ら立たしさうに長い舌をべろべろ出してゐました...
芥川龍之介 「河童」
...長い舌でべろべろ嘗(な)めまわしている...
海野十三 「空中漂流一週間」
...ひどく気が咎めて極(きま)りの悪いような様子で舌をべろべろ出しているので...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...彼(女)は指でそのべろべろした血のかたまりみたいなものを...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...べろべろしている...
太宰治 「正義と微笑」
...犬は喜んでそれをべろべろと嘗めはじめたが...
田中貢太郎 「虎媛」
...小さな舌がべろべろと動いただけであった...
田中貢太郎 「餅を喫う」
...べろべろ舐(な)めてくれるよ」私はふと紫色を帯びているように想像せられるその盲人の唇を考えた...
田中貢太郎 「雪の夜の怪」
...さしもの師はべろべろによっぱらっていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...油布張(ゆふばり)の屋根がべろべろに剥(は)がれて醜骸(しゅうがい)を曝(さら)しているのであった...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...べろべろに酔っていることだけは...
徳田秋声 「足迹」
...べろべろに酔って庸三の部屋に現われることもあった...
徳田秋声 「仮装人物」
...「また、こんなべろべろ、いやになってしまうな」私は傷口の周囲にマーキュロを塗る...
外村繁 「日を愛しむ」
...しっかりしろ」先生はべろべろに皮のはげた学生を膝に抱いた...
永井隆 「長崎の鐘」
...――郷土風物詩――くさつた蛤半身は砂のなかにうもれてゐてそれでゐてべろべろと舌を出してゐる...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...それで居てべろべろ舌を出して居る...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...間がわるさうにべろべろ嘗(な)めながら...
宮沢賢治 「かしはばやしの夜」
...間がわるそうにべろべろ嘗(な)めながら...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
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