...すっかり苦労も何も忘れてしまいましたわ」葉子はすべすべとほてって少しこわばるような頬(ほお)をなでながら...
有島武郎 「或る女」
...○さて又おんべといふ物を作りてこの左義長に翳(かざし)て火をうつらせ焼(やく)を祝事(しゆくじ)とす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...べとべとしてゐて足裏に埃のいやにくつつく廊下や階段を誰かが歩いただけで...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...半べという馬鹿の大男がのっしのっしと終日(いちにち)...
壺井栄 「大根の葉」
...べとべとした餅(もち)の上でも歩くような気がする...
寺田寅彦 「試験管」
...あの馬を持っていたんだね?」「初めはつべこべと誤魔化そうとしたから...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...そんだから俺(お)らおめえげ耳打(みゝうち)して置(お)くべと思(おも)つたんだな」「俺(お)ら何(なに)も不服(ふふく)いふ席(せき)はねえな」勘次(かんじ)は少(すこ)し安心(あんしん)したらしく...
長塚節 「土」
...優に節奏の高い律的の調べと...
萩原朔太郎 「宿命」
...「朝顔につるべとられて――とかなんとかいうが...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...汚れてべとついた冷い蒲団だつた...
林芙美子 「浮雲」
...半打(はんダース)許りも着物を選べと云はれた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...わが目らに鹽ぬりたべと...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...一度は白かったことのあるかべと天井が...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...」「噛(か)ぢるべとしたやうだたもさ...
宮澤賢治 「鹿踊りのはじまり」
...色だけは大体こういうタンボべとみてえになりましたがさて...
三好十郎 「樹氷」
...對手の舟ぬしは早いところ賣るべと...
室生犀星 「命」
...チチウ粉を運ばなければチチウを運べといふのがあるさうで...
柳田國男 「食料名彙」
...蔵元屋の身上調べと...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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