例文・使い方一覧でみる「べっとり」の意味
スポンサーリンク...べっとりと紫がかった肉を出して... 
芥川龍之介 「偸盗」
...あぶら汗をべっとりとかいた...
海野十三 「宇宙戦隊」
...手首から麻縄の上までべっとり染み付いている...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...油のようなべっとりした感じの黒光りを放った...
高見順 「如何なる星の下に」
...そのあたりいちめんにべっとりと血がたまって...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...見ると襟（えり）から袖にかけてべっとりと血がついていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...前掛へべっとり附いてるじゃないか...
田中貢太郎 「堀切橋の怪異」
...濡れた髪の毛を額や頬にべっとりとはりつかせ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ああして頭からべっとり紙を貼ってしまったのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...表面はべっとり名残りの柴泥を被っている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...左右は燃え崩（くず）るるまでに濃く咲いた菜の花をべっとりと擦（なす）り着けた背景には薄紫（うすむらさき）の遠山（えんざん）を縹緲（ひょうびょう）のあなたに描（えが）き出してある...
夏目漱石 「虞美人草」
...自分はべっとりと...
夏目漱石 「坑夫」
...真白いシャツをべっとりと染めて...
野村胡堂 「胡堂百話」
...指にべっとりと髪油がつく...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それに溶かしたバタをべっとり塗（まぶ）して口の中へ押しこむなり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj（Николай Васильевич Гоголь） 平井肇訳 「死せる魂」
...べっとりと手へついたものを血と知って...
吉川英治 「野槌の百」
...べっとりと附（くっ）ついていた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...総身にべっとり返り血を浴びてな...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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