例文・使い方一覧でみる「べっとり」の意味
スポンサーリンク...べっとりと紫がかった肉を出して... 
芥川龍之介 「偸盗」
...べっとりと一面に...
石川欣一 「可愛い山」
...腰のあたりがべっとりしているので...
江戸川乱歩 「影男」
...その掌にはべっとりと血が付いていた...
大倉※［＃「火＋華」、第3水準1-87-62］子 「鳩つかひ」
...手首から麻縄の上までべっとり染み付いている...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...油のようなべっとりした感じの黒光りを放った...
高見順 「如何なる星の下に」
...血がべっとりと毛をぬらしているのも気持が悪い...
高見順 「いやな感じ」
...見ると襟（えり）から袖にかけてべっとりと血がついていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...べっとりした血のような汗が頬を流れ落ちて...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...肌着をべっとりと背へくっつけ...
直木三十五 「南国太平記」
...べっとりと血らしいものが手のひらについた...
永井隆 「長崎の鐘」
...べっとり釣瓶の後ろに密着（くっつ）いていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...縮れた髪に香油（ポマード）をべっとりと塗り付けて...
中島敦 「南島譚」
...べっとり吐（は）きかけたそうである...
夏目漱石 「思い出す事など」
...まさか優雅なドレスに油の染みがべっとり付着するとは...
フレッド・Ｍ・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...半面がべっとり血に染まり...
山本周五郎 「風流太平記」
...――俯（う）っ伏した黒髪は、血しおの中へ、べっとりと乱れ、手はかたく懐剣（かいけん）の柄を握っていたのである...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...傷口はべっとり髪の毛がはりついて固まっていたので...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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