...遅かれ早かれ決行しなければならないこの行為が避け得べくもないことを...
モオパッサン 秋田滋訳 「ある自殺者の手記」
...十人が十人まで仏蘭西のフオツシユ将軍だといふのに異存があるべくもない...
薄田泣菫 「茶話」
...技術と現代資本主義との矛盾はこれ等技術否定イデオローグの観念によっては無論解消され得べくもない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...捕えられるべくもない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...これは疑うべくもない事実である...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...二人は瀕死の重傷を負うてここへ担ぎ込まれたことは疑うべくもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...まごうべくもない昨晩の手古舞(てこまい)の姿...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く見紛うべくもない七兵衛おやじです...
中里介山 「大菩薩峠」
...実際あり得べくもない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...孰れも遠方の夢から霧を衝いて立現れたやうな在り得べくもない姿でありながら...
牧野信一 「創作生活にて」
...圓好の開化な味に比すべくもないが...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...王侯がたのキリスト教の信仰篤きことは疑うべくもないのであるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...登って来る跫音と人影は見誤まるべくもない...
山本周五郎 「松林蝙也」
...当るべくもない勢いを以て城下まで追ってきたので...
吉川英治 「三国志」
...行わるべくもないので...
吉川英治 「新書太閤記」
...どう形容すべくもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...遁(のが)れ得べくもない縛(いまし)めをもがき抜いて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...消ゆべくもない力で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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