...畑の真中(まんなか)へぼんやり立って...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...君達も平凡(へぼ)小説や平凡議論を書く暇があるなら日本人冥加に「猟之友」にでも日本犬(にほんいぬ)主義を少(ちつ)と皷吹し給へ...
内田魯庵 「犬物語」
...平凡(へぼ)文学者の煽動(おだて)に乗せられて自分は文学のパトロンとなるなどと高言しおらるゝさうだ...
内田魯庵 「犬物語」
...スコールが作ったにわかの川の中へぼちゃんと尻餅(しりもち)をついた...
海野十三 「恐竜島」
...交換局へぼくの住所をたずねてもむだですよ...
江戸川乱歩 「大金塊」
...何にも分らないへぼ醫者だつたのである...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...その夕刊へぼんやり眼を轉じた...
太宰治 「猿面冠者」
...周次は更けた町を肴町の電車通りの方へぼつぼつ歩いて行つた...
林芙美子 「多摩川」
...窓のほうへぼんやりと視線を漂わせていたが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...再びさっきのアカシアの木蔭へぼんやり腰を下ろしていると...
堀辰雄 「美しい村」
...それで出たければ外へぼくたちが出てもいいというのだ」「たったそれだけしか言わないの」とわたしはこの翻訳(ほんやく)がたいへん簡単(かんたん)すぎると思って言った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...五月のへぼ胡瓜の由来です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...次のかれの行先へぼくのことを誘うこともたびたびであった...
山之口貘 「酒友列伝」
...公園のなかへぼくのことを案内した...
山之口貘 「夏向きの一夜」
...町のへぼ医者にはちんぷんかんだったのね...
山本周五郎 「さぶ」
...ずうたいは大きいが人間はへぼだ...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...彼女は、彼を他の男達と較べてみた、巴里の三四人の輕佻な男ども、手代、へぼ文士、それから何だかわからないが、金に目をつけて、彼女にいろ/\追從をした連中なぞと...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...丸ノ内の或るパン屋へぼくを連れて行ってくれた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索