...へなへなっと動かなくなった...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...外交のへなへなも...
宇野浩二 「茂吉の一面」
...(いつもおれは実のないへなへなした言葉ばかりを...
梅崎春生 「黄色い日日」
...へなへなとつくねたように横たわっている友田看守の死体だった...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...へなへなしたこわれやすい手掛りが...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...私はあんなへなへなした男は大嫌いですよ」「それもそうね...
徳田秋声 「あらくれ」
...彼女の身体がへなへなになって倒れたのを感じた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...それがいやさに額をおさへられるとへなへなとおとなしくなつてしまふ...
中勘助 「銀の匙」
...さうしたら富公は意外にも忽ちへなへなとして「いやだあ...
中勘助 「銀の匙」
...体がへなへなとして見える...
長塚節 「太十と其犬」
...彼女の被(かぶ)っていたへなへなの麦藁帽子(むぎわらぼうし)の縁(ふち)が水に浸(つか)って...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...身体のまわりにぱっと拡がったスカートのまんなかにへなへなと坐りこんでしまった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...そういう、へなへなな魂が、じぶんの女を、せめて、街路樹の蔭からでもひと目見てこようなどという、しみったれたことを思いつかせるのである...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...へなへなになって連れ込まれた客間には...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...ジョニイがこんな風に威張りくさって、ヤッペとド・エスコバアルの力量を評しているのを聞きながら、同時に、決してなぐることもなぐられるのを防ぐこともできなそうに、へなへなした、子供っぽい彼自身の腕を見ていると、妙な気がした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...そのへなへなしたものは直ぐに...
室生犀星 「めたん子傳」
...へなへなと肩も眼じりも下げてしまい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...へなへなと坐って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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