...同時にまた脚は――と言うよりもズボンはちょうどゴム風船のしなびたようにへなへなと床(ゆか)の上へ下りた...
芥川龍之介 「馬の脚」
...へなへなっと動かなくなった...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...外交のへなへなも...
宇野浩二 「茂吉の一面」
...(いつもおれは実のないへなへなした言葉ばかりを...
梅崎春生 「黄色い日日」
...へなへなした苦力(クーリー)のような男でした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...へなへなとつくねたように横たわっている友田看守の死体だった...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...今度はへなへなとそのままその場へ崩れるように屈(かが)んでしまいました...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...私はあんなへなへなした男は大嫌いですよ」「それもそうね...
徳田秋声 「あらくれ」
...彼女の身体がへなへなになって倒れたのを感じた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...それがいやさに額をおさへられるとへなへなとおとなしくなつてしまふ...
中勘助 「銀の匙」
...さうしたら富公は意外にも忽ちへなへなとして「いやだあ...
中勘助 「銀の匙」
...へなへなした私も...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...持ちまえのへなへな心は...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...二番目は空袋のようにへなへなと崩れ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...へなへなのしかたが餘處の女とちがつてゐた...
室生犀星 「めたん子傳」
...それは「へなへなの腰のくじけた」雄弁じゃ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...腰障子を」ふたりは、縄付のお袖をそこの土間へ連れこむと、ほっと、炎のような大息をつき、番屋の中の片隅へ、へなへなと、崩れるように、腰をついてしまった...
吉川英治 「大岡越前」
...へなへなと坐って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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