...たら/\と早(は)や膿(うみ)の垂(た)れさうなのが――丁(ちやう)ど明(あ)いて居(ゐ)た――私(わたし)たちの隣席(となり)へどろ/\と崩(くづ)れ掛(かゝ)つた...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...堂内に充満(みち/\)たる老若男女ヲヽサイコウサイとよばはりて北より南へどろ/\と押...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...冗談ではなくハルピンあたりへどろんをするのが落ちであろうが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...セント・ジョージ寺へどろぼうにはいった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...全身を汚穢(おあい)なへどろで塗りこくられでもするような...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...よそへどろぼうをしにいくときには...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...すると、かんな屑(くず)を泥足にひきずった左官屋の小僧が、ふいに普請場の横から駈け出して行って、「この、ばばめ」いきなり、手桶のへどろを、彼女の体へぶちまけて、隠れてしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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