...へとへとになっている静かさの底で...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...へとへとにつかれきっていました...
高山毅 「福沢諭吉」
...旅行下手というものは、旅行の第一日に於て、既に旅行をいやになるほど満喫し、二日目は、旅費の殆んど全部を失っていることに気がつき、旅の風景を享楽するどころか、まことに俗な、金銭の心配だけで、へとへとになり、旅行も地獄、這(は)うようにして女房の許に帰り、そうして女房に怒られて居るものである...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...もうへとへとであった...
太宰治 「佳日」
...土用波にひどく揺られてへとへとに酔ってしまって...
寺田寅彦 「夏」
...彼はへとへとに疲れました...
豊島与志雄 「泥坊」
...このへとへとになっている町人へ...
直木三十五 「南国太平記」
...とうとう――へとへとになったというのではなく...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...さうして夕方へとへとになつて歸つてきた...
堀辰雄 「顏」
...さういふとき私はへとへとに疲れ...
堀辰雄 「尖端人は語る」
...へとへとに疲れ切っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...へとへと、悶々(もんもん)、疲労困ぱい、眠りたいし、疲れていたけど、気付かないわけにはいかないのが多くの貧しい患者だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...疲れてへとへとだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...へとへとの身を草花(くさばな)に横たえ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...僕の場合はへとへとになつて母の手を逃げるより外に...
牧野信一 「浪曼的月評」
...へとへとになりながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...半分へとへとになっていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...三人がへとへとになっていると...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索