...まるで長い生活の重荷にへとへとに倦み疲れて...
薄田泣菫 「喜光寺」
...忽(たちま)ちへとへとに労れてしまって...
竹久夢二 「おさなき燈台守」
...旅行下手というものは、旅行の第一日に於て、既に旅行をいやになるほど満喫し、二日目は、旅費の殆んど全部を失っていることに気がつき、旅の風景を享楽するどころか、まことに俗な、金銭の心配だけで、へとへとになり、旅行も地獄、這(は)うようにして女房の許に帰り、そうして女房に怒られて居るものである...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...毎日へとへとになるまで働き...
太宰治 「男女同権」
...へとへとになって帰って来ました...
太宰治 「火の鳥」
...一方へとへとに草疲(くたび)れきってしまった将校連はどうかというと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...セレブリャコーフ みんな寝られないで、へとへとなのに、わたし一人、泰平楽を並べているわけだな...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...すっかりへとへとですよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...土用波にひどく揺られてへとへとに酔ってしまって...
寺田寅彦 「夏」
...へとへとになつてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...毎日手続きの事で区役所へまはつてへとへとなンです」男はコップを取つて...
林芙美子 「下町」
...五分のあいだ老人はへとへとに疲れきって口もきけないようであった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...私までをへとへとにさせてゐた...
堀辰雄 「水族館」
...へとへとにならず着実にやってゆきます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...へとへとのゆうれえみてえに……ああいけねえ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...疲れてへとへとになるんですよ...
横光利一 「旅愁」
...よろめき、へとへとになり、地べたに倒れ、顔と顔とを押しつけ、両眼は猫の片眼に注(そそ)いだまま、坐ってしまう...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...そうしてへとへとになって船室に引き込んでいた十二月二十四日の夜に...
和辻哲郎 「鎖国」
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