...ずるずるあごの下へたれる――と思うと...
芥川龍之介 「偸盗」
...尚わが詩材とするに堪へたれば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...姫は生れながらの官能に養ひ得たる鑒識(かんしき)をさへ具へたれば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...儕輩の詩人皆多少憂愁の思想を具へたれど...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...儕輩(さいはい)の詩人皆多少憂愁の思想を具(そな)へたれど...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...外の高い岩の上へたれておく...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...近來大いに衰へたれど...
大町桂月 「房州紀行」
...夏木やゝ衰へたれど残暑かな百姓の木蔭(こかげ)に休む残暑かな秋の山首をうしろに仰ぎけり九月六日 句謡会...
高浜虚子 「六百句」
...墓であつたか水たたへたればおよぐ蟇天龍川をさかのぼる水音けふもひとり旅ゆく山のしづけさは白い花若水君と共に高遠城阯へ...
種田山頭火 「草木塔」
...光線はその四方へたれ下がっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...唯一經緯の想念は全く衰へたれば...
内藤湖南 「學變臆説」
...その容貌(ようぼう)の特徴往々にして身体付(からだつき)の癖をも交へたれば...
永井荷風 「江戸芸術論」
...腹痛に効能ある由聞伝へたればなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...吹く風絶へたれど寒さ骨にしみて...
樋口一葉 「雪の日」
...和歌の精神こそ衰へたれ形骸は猶保つべし...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...折りて与へたれば之を分けて各※辺(びんぺん)に挿む...
正岡子規 「日光の紅葉」
...がっくり胸の上へたれた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ポルトガルも今こそ衰へたれ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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