...尤(もつと)も女人も家庭の外(そと)に呼吸する自由を捉(とら)へたれば...
芥川龍之介 「娼婦美と冒険」
...安さ樂しさを與へたれど...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...尚わが詩材とするに堪へたれば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...姫は生れながらの官能に養ひ得たる鑒識(かんしき)をさへ具へたれば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...箱の外へたれさがり...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...その頃はまだ気力衰へたれど滅(しめつ)するには到らざりしをもて...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...外の高い岩の上へたれておく...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...多(さは)にこの山を塞(さ)へたれば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...近來大いに衰へたれど...
大町桂月 「房州紀行」
...其れも九年前に拵(こしら)へたれば窮屈なること夥(おびたゞ)しく...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...腹痛に効能ある由聞伝へたればなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...いかなればかと問へば雨ふりつゞきて水滿ちたゝへたれども落すすべを知らず...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...終に管理部長に訴へたれど部長殿は善い加減な挨拶をしてお茶を濁し居たり云々と...
正岡子規 「従軍紀事」
...俗には「三日見ぬ間の」と伝へたれどもやはり「見ぬ間に」と「に」の字の方よろし...
正岡子規 「俳諧大要」
...この頃活字にもこの誤字を拵(こしら)へたれば注意あるべし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...応(こた)ふるところも応へたれど...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...たとひ圓滿といふ「プレヂカアト」を添へたればとて...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...ポルトガルも今こそ衰へたれ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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