...実生活上にも適度のリアリズムを加へたる人道主義者...
芥川龍之介 「学校友だち」
...私は彼等に與へたる不安の故に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...清國は可成日本の利益に反する態度を採れるの傾きあり日本は清國に對して一と通りの責任に止まらず指導の重任に膺り清國に向つて大なる恩惠を與へたるにも拘らず清國をして兎角日本の利益に反する態度を採らしむるに至るは外交機關の振はざるに因る...
石川啄木 「雲間寸觀」
...花部山にせむかといろ/\考へたる末...
大町桂月 「十和田湖」
...渡唐(とたう)の神影(しんえい)を画き伝(つた)へたるなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...蛭卷(ひるまき)の太刀の柄(つか)太(ふと)きを横(よこた)へたる夜目(よめ)にも爽(さはや)かなる出立(いでたち)は...
高山樗牛 「瀧口入道」
...然れども此人民の遺物なりとアイヌの言ひ傳へたる物を見るに本邦諸地方の石器時代遺跡に於て發見さるる古器物と同性質にして彼も此も正しく同一人民の手に成りしと考へらるるが故に...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...卑しむに堪へたるかれらの機能に対して...
富永太郎 「警戒」
...古澤氏は往時自由黨に入りて民權を唱へたる人なれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...豪信の肖像畫を寫し傳へたる事實あるを以て...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...揃へたる籘を天井から釣下げて...
樋口一葉 「にごりえ」
...人これを怒つて大に鞭撻(べんたつ)を加へたる上...
正岡子規 「病牀六尺」
...刊行し了へたる明日は果して如何に感ぜらるべき...
正岡子規 「墨汁一滴」
...其地の術士人を殺し咒して其魂を使ふに日々鹽入れず調へたる食を供ふ...
南方熊楠 「鹽に關する迷信」
...すこし引下がりて白き駒(こま)控へたる少女(おとめ)...
森鴎外 「文づかひ」
...痿(な)へたる腕を揮(ふる)はんことを欲す...
山路愛山 「詩人論」
...わが携へたる生胆を一眼見るより這(こ)は珍重なり...
夢野久作 「白くれない」
...言ひ伝へたるとなむ」という一句がある...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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