...田村軍曹に蝶々二十匹位分捕(ぶんどり)されて泣いたこともあった...
伊波普猷 「私の子供時分」
...勝誇(かちほこ)った田舎侍が分捕物(ぶんどりもの)の一つとして扱ったから...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...霊の王国に来る時は夥多(あまた)の勝利の分捕物(ぶんどりもの)を以てわが主と我とを悦ばせよ」と...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...分捕(ぶんどり)の中国兵器やソ連兵器を...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...大事の分捕品(ぶんどりひん)が形がなくなったことも大困りだが...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...木の上にかくしてあった二十面相のプロペラと機械とをぶんどりました...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...四郎さんをぶんどりに碼頭(マトウ)に来てやしないかと思ったが……」丸万は低い声で...
高見順 「いやな感じ」
...海賊(ヴァイキング)時代にぶんどり品を立食(たちぐい)して大いに盗気を鼓舞した頃からの伝統に相違ない...
谷譲次 「踊る地平線」
...第五師団の分捕問題(ぶんどりもんだい)...
田山花袋 「田舎教師」
...山地中将が分捕(ぶんどり)の高価の毛皮の外套を乃木少将に贈ったら...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...金縁(きんぶち)眼鏡の紳士林檎柿など山の如く盛りたる皿を小脇(こわき)にかゝへて「分捕々々(ぶんどり/\)」と駆けて来たまふなど...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...その船をぶんどりました...
豊島与志雄 「シロ・クロ物語」
...途中に分捕(ぶんどり)の大砲が並べてある...
夏目漱石 「倫敦塔」
...お茶(ちや)ぐわし山(やま)と擔(かつ)ぎ込(こ)めば大皿(おほさら)の鐵砲(てつぽう)まき分捕次第(ぶんどりしだい)と沙汰(さた)ありて...
樋口一葉 「われから」
...今の政治家実業家などは皆提灯を借りて蝋燭を分捕(ぶんどり)する方の側だ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...左右の膝に置いた手が分捕(ぶんどり)スコップ位ある上に...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...夏草日記(なつくさにっき)死体の処理や分捕品(ぶんどりひん)の始末などの奉行をいいつかって...
吉川英治 「新書太閤記」
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