...」と手を掛けると、ぶるりとした、貧乏動(びんぼうゆる)ぎと云ふ胴揺(どうゆす)りで、ふてくされにぐら/\と拗身(すねみ)に震ふ……はつと思ふと、左の足が股(もも)のつけもとから、ぽきりと折れて、ポンと尻持(しりもち)を支(つ)いた体(てい)に、踵(かかと)の黒いのを真向(まむ)きに見せて、一本ストンと投出(なげだ)した、……恰(あたか)も可(よし)、他(ほか)の人形など一所(いっしょ)に並んだ、中に交(まじ)つて、其処(そこ)に、木彫にうまごやしを萌黄(もえぎ)で描(か)いた、舶来ものの靴が片隻(かたっぽ)...
泉鏡花 「印度更紗」
...が、人の香を慕ったか、そばえて幽霊を噛(か)みちらし、まつわり振った、そのままで、裾を曳(ひ)いて、ずるずると寄って来るのに、はらはらと、慌(あわただ)しく踵(きびす)を返すと、坂を落ち下りるほどの間(ま)さえなく、帯腰へ疾(と)く附着(くッつ)いて、ぶるりと触るは、髪か、顔か...
泉鏡花 「怨霊借用」
...銃後国民も亦すこぶるりっぱです...
海野十三 「『火星兵団』の作者の言葉」
...またもやぶるりと身をふるわし...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...」セリョージャはぶるりと身をふるわせた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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