...右手の爪をぶつりぶつりと囓(か)み切りながら...
有島武郎 「星座」
...女の癖に男のように頸(くび)の所でぶつりと切った髪の毛を右の手で撫(な)であげながら...
有島武郎 「一房の葡萄」
...當時(とうじ)東京帝國大學(とうきようていこくだいがく)理學部(りがくぶ)に於(お)ける機械工學(きかいこうがく)及(およ)び物理學(ぶつりがく)の教授(きようじゆ)であつたユーイング博士(はかせ)(現今(げんこん)エヂンバラ大學(だいがく)總長(そうちよう))は水平振子地震計(すいへいしんしぢしんけい)の發明(はつめい)を公(おほやけ)にし...
今村明恒 「地震の話」
...物理學(ぶつりがく)等(とう)の應用(おうよう)によつて...
今村明恒 「地震の話」
...まさか仏籬(ぶつり)祖室の扉の奥にはいろうとは...
太宰治 「春の盗賊」
...それから……腰部でぶつりと切れていた...
豊島与志雄 「丘の上」
...梢近くでぶつりと断ち切れて...
豊島与志雄 「自由人」
...葛がぶつりと切れて...
豊島与志雄 「天狗の鼻」
...」ぶつりと云い切って音吉は父の顔をじっと見た...
豊島与志雄 「土地」
...ぶつりと切れた途端に...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...ぶつりと断ち切られている...
豊島与志雄 「慾」
...ぶつりと切れている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...途中でぶつりと切れた彼の靴の紐をとりかへて貰つた...
堀辰雄 「巣立ち」
...あやしげな抑揚をつける女の声がぶつりと消えると...
本庄陸男 「石狩川」
...押さえてぶつりと潰したり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...」と矢代は山で休ませて来たばかりの鋒さきを一本ぶつりと刺し入れた...
横光利一 「旅愁」
...自分の髻(もとどり)をぶつりと切り落し...
吉川英治 「三国志」
...ぶつりと黙りこんでしまう...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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