...このはげしいうずのながれの、しかもまん中をとおって行くほかに海の魔女の領分(りょうぶん)にはいる道はありませんし、それも、ながいあいだ、ぶつぶつ煮えて、あわだっているどろ沼をわたって行くよりほかに道はないのです...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...「だれだろう? こんなところにしみをつけて……」博士(はくし)はぶつぶつ言いながら...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...というのは、せっかくおろした防水扉の表面から、どうしたわけか、ぶつぶつと、さかんに泡がたちはじめた...
海野十三 「太平洋魔城」
...ぶつぶつ不平をならべたてた...
海野十三 「超人間X号」
...ぶつぶつ呟(ぼや)いてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...ぶつぶつと音を立てて泡立ち...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...口のなかでなにやらぶつぶつつぶやき...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...女房のぶつぶつは納まらなかったが...
辰野九紫 「青バスの女」
...ぶつぶつ言ってる不機嫌(ふきげん)な声を聞いた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小柄な細君がひとりで何かぶつぶつ呟いてゐる...
原民喜 「災厄の日」
...ただブルンスウィックだけがぶつぶついったのですが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...首をかしげながらなにかぶつぶついっていたが...
久生十蘭 「骨仏」
...山田に聴かせようともつかない調子でぶつぶつと呟き続けるのであつた...
北條民雄 「道化芝居」
...このばか騒ぎは何ですか」大将が何かぶつぶつ言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...今日は突然極楽に来たようね」「スス極楽だ」とグリンファン卿がぶつぶつ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...彼はもう永らく一言も饒舌らぬ日本語をぶつぶつと久慈に向ってひとり呟くほどだったが...
横光利一 「旅愁」
...あれほど広言した誓約を」「なにをぶつぶついう...
吉川英治 「三国志」
...日蔭でぶつぶつぼやいていても始まらん...
吉川英治 「親鸞」
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