...粟野さんもやはり紺サアジの背広に新らしい麦藁帽(むぎわらぼう)をかぶっている...
芥川龍之介 「十円札」
...私は帽子として大きな日本の蟹の甲羅をかぶっている人を見たことがある(図109)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...兜をかぶっているから...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...ゴリラの頭をかぶっているんだろうか...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...床にはいって目をつぶっているのでさえ...
太宰治 「女生徒」
...例の大きな麦藁帽子をかぶっているところは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...はじめ先端に点火されてただかすかにくすぶっている間の沈黙が...
寺田寅彦 「備忘録」
...他の蜘蛛(くも)の腹をしゃぶっている...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...頭は鉄兜(てつかぶと)をかぶっているようで...
徳永直 「冬枯れ」
...三すみから三つの金モールの縒総(よりふさ)がたれてる平たい帽子をかぶっている彼の姿が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...智慧の臆病が眼をつぶっている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...楽天家ぶっているのには閉口...
林芙美子 「新版 放浪記」
...大きなこの木は氷と雪をかぶっているので...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...おちつき澄ましたあの躯の中には昔の火がくすぶっている...
山本周五郎 「いさましい話」
...じっと眼をつぶっているだけなんだ...
吉川英治 「大岡越前」
...鬼蔦(おにづた)のつるがスコッチの外套(がいとう)でもかぶっているように絡(から)んでいる異人館の塀際から...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...密客(みっきゃく)顔の見えないほど眉深(まぶか)な笠をかぶっている...
吉川英治 「新書太閤記」
...漂浪者が多くかぶっている...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
便利!手書き漢字入力検索