...踏むとぶすりと音をさせて踝(くるぶし)が隠れるような...
芥川龍之介 「沼地」
...ぶすりと敵の背中を刺して倒します...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...かかとのゴムがだいぶすり減っている...
寺田寅彦 「試験管」
...横っ腹をぶすりとやられるところだ...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...ぶすりぶすり突き刺した...
豊島与志雄 「椎の木」
...注射の針をぶすりとさしました...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...彼(かれ)はぶすり/\と口(くち)は利(き)くのであつたがそれでも先刻(さつき)からのやうにひねくれ曲(まが)つたことは此(こ)れまではいつたことはなかつた...
長塚節 「土」
...それで云(い)ひやうが無(な)くては恁(か)うぶすりと云(い)つて畢(しま)ふのであつた...
長塚節 「土」
...お茶(ちや)沸(わ)いたとう」彼(かれ)は又(また)ぶすりといつて蕎麥(そば)の手(て)を止(や)めなかつた...
長塚節 「土」
...酒(さけ)もはあ以前(めえかた)た違(ちが)つて一杯(ぺえ)幾(いく)らつちんだから錢(ぜね)くんのむやうで」彼(かれ)はぶすりとして然(しか)も力(ちから)のない聲(こゑ)を投(な)げ掛(か)けるやうにしていつた...
長塚節 「土」
...管(かま)あねえな」卯平(うへい)は口(たゞ)獨(ひと)りで呟(つぶ)やくやうにぶすりといつた...
長塚節 「土」
...ぶすりと膠(にべ)ない容子(ようす)でも表面(へうめん)に現(あらは)れたよりも暖(あたゝ)かで...
長塚節 「土」
...畳針よりちよつと細いくらゐの針がぶすりと突きさされるのを平然と眺めてゐる...
北條民雄 「癩院記録」
...親方らしくぶすりと云った...
本庄陸男 「石狩川」
...最初の筆をぶすりとおとした...
本庄陸男 「石狩川」
...ぶすりとこう答えた...
山本周五郎 「風流太平記」
...根元からぶすりときって...
吉川英治 「三国志」
...脇玄関の戸ぶくろにぶすりと突ッ立った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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