...母の胎(はら)を出るとそのままなんの訓練も受けずに育ち上がったようなぶしつけな...
有島武郎 「或る女」
...はなはだぶしつけながら...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...甚だしきに到つては、文學の鬼、などといふ、ぶしつけな、ひどい言葉を何某先生に捧げたりしてゐて、これではいくら何でも、その何某先生も御立腹なさるだらうと思ふと、また、さうでもないらしく、その何某先生は、そんな失禮千萬の醜惡な綽名をつけられても、まんざらでないらしく、御自身ひそかにその奇怪の稱號を許容してゐるらしいといふ噂などを聞いて、迂愚の私は、いよいよ戸惑ふばかりである...
太宰治 「お伽草紙」
...とはぶしつけな奴と内心ひそかに呆(あき)れ申候...
太宰治 「花吹雪」
...別段ぶしつけなことを伺うつもりではなかったのですけれど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何というぶしつけな厚かましいことでしょう...
豊島与志雄 「変な男」
...たとえそんなぶしつけな小説があったとしても...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...ぶしつけな質問をしたのに...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...悪い気持はしませんですよ」「あなたの御商売は何ですか」これは随分ぶしつけな問い方でしたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...おそらく少しもぶしつけな質問なんかじゃないのでしょう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ぶしつけな、機械を取扱うような固い検事の物の言いかたも不快であった...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...このようなぶしつけな物いいを選んだのは判断によってではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なにか急な用でもあってみえたか」「ぶしつけなお願いにあがりました」「わかった...
山本周五郎 「城を守る者」
...屏立(へいりつ)していた諸大将はぶしつけな眼や失笑を孔明に投げながらぞろぞろと堂後へ隠れた...
吉川英治 「三国志」
...「ぶしつけなれど...
吉川英治 「私本太平記」
...ぶしつけな正視を相手へ与えながら...
吉川英治 「親鸞」
...彼のぶしつけな視線に...
吉川英治 「平の将門」
...ぶしつけな呶鳴り方をした者がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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