...はなはだぶしつけながら...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...ぶしつけな事を申し上げたあの鴨の長明入道さまも...
太宰治 「右大臣実朝」
...甚だしきに到つては、文学の鬼、などといふ、ぶしつけな、ひどい言葉を何某先生に捧げたりしてゐて、これではいくら何でも、その何某先生も御立腹なさるだらうと思ふと、また、さうでもないらしく、その何某先生は、そんな失礼千万の醜悪な綽名をつけられても、まんざらでないらしく、御自身ひそかにその奇怪の称号を許容してゐるらしいといふ噂などを聞いて、迂愚の私は、いよいよ戸惑ふばかりである...
太宰治 「お伽草紙」
...とはぶしつけな奴と内心ひそかに呆(あき)れ申候...
太宰治 「花吹雪」
...――ところで世才はおありですか?」私はそのぶしつけな質問に...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...かようなぶしつけなことを幾重にもお詫び申し上げる』との言づてを頼んだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...御客様にそんなぶしつけな方(ほう)があるものか以後はたしなむが善かろうときめつけられた...
夏目漱石 「倫敦消息」
...ぶしつけながら奥部屋にはいって確認します」不意にレックミア侍従が奥部屋の扉に駆け寄った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...何かの時に今度のような、ぶしつけな、愛想(あいそう)のないことをするのはしかたがないがね、物思いをさせられたり、嫉妬(しっと)を覚えさせられたりすることもなく、よく双方で口喧嘩(くちげんか)はしても、しかたのないと思うことは、またよくあきらめてしまうのが私ら夫婦なのだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あのぶしつけな・厚かましい・挙動を有害だとしてくさし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...むしろうるさいぶしつけなやつと思われるほうがすきである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ぶしつけながら先生に御意(ぎょい)を得たい」三之木は榧の下で木剣と睨みあっていた...
山本周五郎 「似而非物語」
...なにか急な用でもあってみえたか」「ぶしつけなお願いにあがりました」「わかった...
山本周五郎 「城を守る者」
...ぶしつけな点をくり返し詫(わ)びたうえ...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...「女の癖にぶしつけなと思召(おぼしめ)すかも知れませんが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...ぶしつけな質問をした不礼を詫び...
吉川英治 「三国志」
...「ぶしつけなことをうかがいまするが...
吉川英治 「親鸞」
...城太郎のぶしつけな強請(せが)みを詫びて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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