...金も送っては来ないでしょう」なんというぶしつけな事をいう男だろうと葉子は思ったが...
有島武郎 「或る女」
...またぶしつけな態度も見受けなかった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...「ぶしつけな御願を申上げましたのに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ぶしつけな事を申し上げたあの鴨の長明入道さまも...
太宰治 「右大臣実朝」
...かようなぶしつけなことを幾重にもお詫び申し上げる』との言づてを頼んだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...冷やかなぶしつけな話し方をして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...別段ぶしつけなことを伺うつもりではなかったのですけれど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「大変ぶしつけな質問をしたいのですが」おかみは黙っていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...何かの時に今度のような、ぶしつけな、愛想(あいそう)のないことをするのはしかたがないがね、物思いをさせられたり、嫉妬(しっと)を覚えさせられたりすることもなく、よく双方で口喧嘩(くちげんか)はしても、しかたのないと思うことは、またよくあきらめてしまうのが私ら夫婦なのだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あのぶしつけな・厚かましい・挙動を有害だとしてくさし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...むしろうるさいぶしつけなやつと思われるほうがすきである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なにか急な用でもあってみえたか」「ぶしつけなお願いにあがりました」「わかった...
山本周五郎 「城を守る者」
...姿に似気ない手のうちに驚いて、おりんの方はあと廻しに、こんどは、三名が一束になって挑(いど)みかかりましたが、さッと、身を開くと、「何をしやるッ」柳眉に美しい険が立つ――「女と思うて、ぶしつけな、この上わるさをすると許しませぬぞ」いうかと思うと、いつのまにか、手につかんでいた砂の目つぶし...
吉川英治 「江戸三国志」
...「ぶしつけな申し分かも知れませんが...
吉川英治 「江戸三国志」
...「ぶしつけなことをうかがいまするが...
吉川英治 「親鸞」
...「ぶしつけなっ、退がれっ」範綱が、叱りつけると、「あ、いや」やさしく、僧正はささえて、「なんじゃ」と、介へたずねた...
吉川英治 「親鸞」
...さあ、おあがり」「ごめんなさいまし」足を洗って、吉次は、一間(ひとま)に通されてくつろぐと、「早速でございますが、荷になる手土産は、お山の事とて、持っても伺えませんので、ぶしつけながら、社殿のご修繕の費(つい)えの端にでも」と、一封の金を、寄進にとさし出した...
吉川英治 「源頼朝」
...ぶしつけな申し条...
吉川英治 「柳生月影抄」
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