...その細いしなやかな手からぶきっちょうに札が捨てられたり取られたりするのを葉子はおもしろいものに見やりながら...
有島武郎 「或る女」
...そしてハーキュリーズが針仕事でもするようなぶきっちょうな様子で...
有島武郎 「或る女」
...男はぶきっちょうに...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...ごつごつした手がぶきっちょうに清逸の背中を上下に動いた...
有島武郎 「星座」
...子供たちもぶきっちょに...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「コウノトリ」
...本来は彼はぶきっちょだ...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...頑固でぶきっちょな性格を彼はもっているわけだ...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...ぶきっちょなことは...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...」その、ぶきっちょな、何処か兵営での、それに似た言葉遣いが、三造に、彼自身の昔の、この学校での生活の匂をひょいと嗅がせるのであった...
中島敦 「プウルの傍で」
...妾と会っているときは、ぶきっちょで、かたくなで、まるで七つか八つの田舎(いなか)の子供がデパートへはいった時のように、ちっとも落ちつきがないんですもの...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...――まあ、なつかしいわ、貴方妾の郷里(くに)の方ね?それから妾のカルメンはありとあらゆる言葉をもって、ぶきっちょな、正直な谷村のホセを動かしてしまったのです...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...露西亜人や波蘭(ポーランド)人らしい名前ばかりの並んでいる下へ自分の名前をぶきっちょな羅馬(ローマ)字で書きつけているうちに...
堀辰雄 「旅の絵」
...へまでぶきっちょで...
山本周五郎 「半之助祝言」
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