...」と、ひいさまはいって、それはかるく、ふんわりと、まるであわのように、水の上へのぼっていきました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...ふんわりと島の上に立った...
海野十三 「地球要塞」
...妻木右太之進はふんわりと坐って居りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...むしパンはとてもふんわりしていておいしいので...
林芙美子 「お父さん」
...ふんわりと押し乗せられ...
久生十蘭 「南極記」
...ふんわり積んだ春の雪...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...ふんわりした額の巻毛...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...干菓子よりも軽いリボンのふんわりした頸飾りを...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...柔かそうな直衣(のうし)をふんわりと掛け...
堀辰雄 「ほととぎす」
...ふんわり背中からかけてやった...
正岡容 「圓朝花火」
...元禄踊りの絵屏風をさかしまに悲しく立て廻した中にしなよく友禅縮緬がふんわりと妹の身を被うて居る...
宮本百合子 「悲しめる心」
...彼はふんわりとした柔らかい床に寝るなというアッタロスの掟に従い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ふんわりと揺れはためく...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...カーテンはふんわりと揺れはためく...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...その真っ白いカーテンだけがふんわりと音もなく揺れるのだった...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...絶えずふんわりと温い愛情で労わってくれている...
山本周五郎 「松林蝙也」
...ふんわりと甲斐を包んだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...が、余りの冷えに、また起きて、みずから納戸(なんど)のうちの夜具(よのもの)を一枚かかえ、ふたたび正成の寝所へもどって、そっと寝顔をのぞきながら、ふんわり、それを良人へ着せかさねた...
吉川英治 「私本太平記」
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