...」と、ひいさまはいって、それはかるく、ふんわりと、まるであわのように、水の上へのぼっていきました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...ふんわり雪がつもって...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...体はそのままふんわりと浮き上り体中から冷たい汗が滲み出るのを感じ……それっきり私の体はその場へ倒れてしまったらしいのである...
上村松園 「健康と仕事」
...軽くふんわりとしていていつも新らしく綿を入れたようであった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「翩翩」
...遠い四国地の方はふんわりとした靄(もや)に包まれて陸も空もぼかされたようにかすんで見える...
壺井栄 「大根の葉」
...病苦の刺々を包みこむふんわりした真綿みたいでなければならないのだ...
豊島与志雄 「女客一週間」
...その風に木の花のにおいがふんわりのっていきました...
新美南吉 「木の祭り」
...ふんわり積んだ春の雪...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...ふんわり浮かんだ雲と...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...柔かそうな直衣(のうし)をふんわりと掛け...
堀辰雄 「ほととぎす」
...絨氈の上にはふんわりと...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...彼はふんわりとした柔らかい床に寝るなというアッタロスの掟に従い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...カーテンはふんわりと揺れはためく...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...ふんわりと揺れはためく裳裾の房がパタパタと鳴る...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...その真っ白いカーテンだけがふんわりと音もなく揺れるのだった...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...ふんわりと甲斐を包んだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ふんわりと丹前をかけ炉の前に坐っている...
横光利一 「夜の靴」
...一朶(だ)の春の雲がふんわりと遊んでいる...
吉川英治 「三国志」
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