...混合液を静置しておくとふわふわした物は溶液の表面に集まる...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...暖かい夢を柔らかなふわふわした白絹につつんだように何ともいえない心地がするかと思うと...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...ふわふわした洋服をきて...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...四一 織物のトバリのふわふわした下で...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...それは大そう蒸し暑い晩のことでしたが、ナオミは白っぽい、ふわふわした、薄紫の葡萄(ぶどう)の模様のあるモスリンの単衣を纏(まと)って、幅のひろい、派手な鴇色(ときいろ)のリボンで髪を結んでいました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...常葉には白いふわふわした焔のやうなもの――よく見ればそれは衣冠であつたかも知れなかつたやうなものがそこにひろがつてゐたのが見えたといふのだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...ふわふわした黄赤色の泥(どろ)のようなものにおおわれていた...
寺田寅彦 「自由画稿」
...しまいには眼先に漂(ただ)ようふわふわした夢の蒼蠅(うるさ)さに堪(た)えなくなった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...油断のならない世の中だからね」と飄然(ひょうぜん)とふわふわした返事をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ふわふわした気持ちであった...
林芙美子 「帯広まで」
...ふわふわしたクッションに腰を掛けると...
林芙美子 「泣虫小僧」
...浮腰のようなふわふわした歩き方をしていたが...
林芙美子 「泣虫小僧」
...ふわふわしたものになってしまったように思われた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その代り別の・全く独特な・もはやあんなにふわふわした転びやすいものではない・幸福を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何も分らぬ浮世のふわふわした人間など...
横光利一 「馬車」
...足がふわふわした...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...ただふわふわした気持だ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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