...鯛(たひ)も鰹(かつを)も尾鰭(おびれ)をふるうて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...巨大な鎌をふるう死に神の姿を映し出した...
江戸川乱歩 「影男」
...全く力をふるうすべがなかった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...そして今なお打ちふるう衣はかかげられ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...手ぬぐい地の肌着(はだぎ)から黒い胸毛を現わしてたくましい腕に木槌(こづち)をふるうている...
寺田寅彦 「花物語」
...万籟寂々(ばんらいせきせき)天地眠るの深宵(しんしょう)にひとり慷慨(こうがい)の熱涙をふるうの愛国者もあらん...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...暴力をふるう男のようには見えません」「ジョージ・ラッセルズ閣下ですよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...たとえ納屋の中ででも采配をふるうということは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この同情心こそわたしのうちに無限の力をふるう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼のほうで暴力をふるうことはなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...暴力をふるうとか...
山本周五郎 「さぶ」
...古内主膳(ふるうちしゅぜん)(故国老)どのが御先代に殉死されるとき...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...暴魔の威をふるう...
吉川英治 「三国志」
...戦冠をいただいてこの陣前に舌長(したなが)の弁をふるうなど笑止に耐えぬ...
吉川英治 「三国志」
...吉保はおぞ気(け)をふるう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...毒舌をふるうので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...わたし以外の者のつむりにその芸をふるうような真似をしたなら...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...麦をふるう人物の囲りの微妙な光線にも...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
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