...紅芙蓉(べにふよう)の花になげきながら...
芥川龍之介 「大川の水」
...近所にある有毒植物の話をして貰ふように頼みました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...芳公の年なら――』自分の年でも云ふような顔をして弟が傍から口を出しました...
伊藤野枝 「白痴の母」
...游泳(ゆうえい)も思(おも)ふように行(ゆ)かないけれども...
今村明恒 「地震の話」
...皓歯(しろきは)燦爛(ひか/\)としてわらふは白芙蓉(はくふよう)の水をいでゝ微風(びふう)に揺(うごく)がごとし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...芙蓉城(ふようじょう)の七郎さまの奥様が...
田中貢太郎 「瞳人語」
...『ドイツ』と『オーストリヤ』と『トルコ』と『イタリヤ』はどうめい國で仲がよくこの四つの國のうちでどの國かいくさをしたらすける(助けるの仙臺方言)といふほどでこつちは『イギリス』と『フランス』と『日本』と『ロシヤ』と『セルビア』でこれもいくさをしたらすけるといふようであつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...上がり口に白芙蓉(はくふよう)が五六輪...
夏目漱石 「二百十日」
...犬塚信乃(しの)が尾崎紅葉で緋色(ひいろ)と芙蓉(ふよう)...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...馴鹿(となかい)がヨーロッパなどに棲(す)んでゐるといふようなことはもうなくなつてしまひました...
濱田青陵 「博物館」
...投(な)げ槍(やり)といふようなものは...
濱田青陵 「博物館」
...御苦労/\可愛いいあたしのバアバアル!」メイ子は生物に物言ふように呟くと...
牧野信一 「酒盗人」
...足音を気遣ふような姿で...
牧野信一 「南風譜」
...奴等の幻を追ふように力んだので――先づ私は...
牧野信一 「バラルダ物語」
...お午の十二時の食卓を囲んで健やかな大勢のきようだいが談笑にふけつてゐるさまを至極さわやかな筆致で淡々と描いたスケツチ風のもので人物の名前なども在りのまゝに「善九郎さん」「十郎さん」といふようになつてゐて...
牧野信一 「「三田文学」と巌谷夫人」
...萩や芒(すすき)や芙蓉(ふよう)などを...
山本周五郎 「竹柏記」
...芙蓉帳裡(ふようちょうり)の明眸(めいぼう)や...
吉川英治 「三国志」
...芙蓉(ふよう)の花のように汗ばんだ皮膚を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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