...ふところ紙に君は拭いて捨てし庭の隅...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...用意の白紙がなくなったら、わたしは、ふところ紙でも、紙のきれはしでも、白いという白いものは大切にしようと、今から心がけています...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを下ろして、湯沸しの水を硯にたらして、ちび筆を、うつくしい前歯で噛んだが、ふところ紙に、金釘(かなくぎ)流ながら、スラスラと書き下ろした文句――お坊さん、左様なら、おまえさんが、島にしんぼうできなかったとおなじこと、あたくしも、あなぐら住居(ずまい)は、いや、いや、いや...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...去定はふところ紙を出した...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...彼はふところ紙を出して涙を拭き...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...お口のまわり」おときはふところ紙を出して彼に渡した...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...はじめてふところ紙をとりだして両手をぬぐった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ふところ紙を出して巻きつけた...
山本周五郎 「ひとごろし」
...甲斐はふところ紙を出し...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「ちょっと縛りましょう」宇乃はふところ紙を出した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...甲斐はふところ紙を出して...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...甲斐はふところ紙を出し...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「どうも眼が疲れて困る」と宗休はふところ紙を出しながら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ふところ紙を出して顔を拭いてから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...決して他にもれないようにしてくれ」喜兵衛はふところ紙で顔をぬぐった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...雅楽頭はふところ紙を出し...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ふところ紙を取り出しながら...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...非(あら)ず! そこへ散(ち)ったのは数枚のふところ紙(がみ)で...
吉川英治 「神州天馬侠」
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