...栄介はふところ手のまま...
梅崎春生 「狂い凧」
...太郎はふところ手してぶらっと外へ出て...
太宰治 「ロマネスク」
...ふところ手をして縁へ腰かけてさびしい小庭を見回す...
寺田寅彦 「どんぐり」
...温室の白塗りがキラキラするようでその前に二三人ふところ手をして窓から中をのぞく人影が見えるばかり...
寺田寅彦 「どんぐり」
...彼はただ目を眠りふところ手をして考えただけであった...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...小紋の羽織にふところ手(で)して逍遥(しょうよう)するを見るのみ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...雪の日や飲まぬお方のふところ手と言って...
永井荷風 「雪の日」
...雪の日や飲まぬお方のふところ手と言つて...
永井荷風 「雪の日」
...ふところ手にしたのを...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...跟けられるとは知らずに例の暢気(のんき)そうなふところ手...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ふところ手をして食って行ける人間のすることはそんなもんよ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...あの奥さんはそれをふところ手で眺めてるよ...
山本周五郎 「季節のない街」
...ふところ手をしたまま...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...まことに鷹揚なふところ手...
吉川英治 「江戸三国志」
...そして旦那は、ふところ手さ...
吉川英治 「私本太平記」
...ふところ手をしている代りにゃ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ふところ手をしたまま...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...ふところ手で一しょに出て来た...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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