例文・使い方一覧でみる「ふっと」の意味
スポンサーリンク...ふっと気が附（つ）いたらもう朝になっていた... 
有島武郎 「碁石を呑んだ八っちゃん」
...今ふっと思いついたのさ」と猿沢は視線をゆっくりともどしながら...
梅崎春生 「Ｓの背中」
...ビーカーの中の湯が沸騰（ふっとう）をはじめた...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...ふっとんでしまうのだ...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...ふっと死にたくなった...
太宰治 「姥捨」
...ふっと親孝行をしたくなって来るのだ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...私はふっと、太宰の顔を好きに思った...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...お前はふっと姿をかき消したが...
太宰治 「春の枯葉」
...ふっと吹いて口へほうりこみ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...ふっと逢いに行って謝罪（あやま）ったり何かするんです...
徳田秋声 「黴」
...ふっと眉間に皺を寄せたりした...
豊島与志雄 「擬体」
...わたくしの心にふっと...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...ふっと鼻先を掠める匂いのような...
豊島与志雄 「白血球」
...ふっとこんな気を起こしはしないだろうか？ そうして看病治療をおろそかにしはしないだろうか？それを思うと...
永井隆 「この子を残して」
...ふっと頭を上げると小僧が氷あずきをおやつに持って来てくれている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...せなかに大きな桔梗（ききょう）の紋（もん）のついた夜具（やぐ）をのっしりと着込（きこ）んで鼠色（ねずみいろ）の袋（ふくろ）のような袴（はかま）をどふっとはいておりました...
宮沢賢治 「紫紺染について」
...灯びにうしろを見せる時分にふっと消えるのが毎晩の例でございました...
室生犀星 「玉章」
...ふっと、そんな気がしただけなんだもの...
森本薫 「華々しき一族」
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