...八「それですから、ふっと、その格子を覗きました時は、貴方の御手（おて）の御薬の錫をば、あの、螢をおつかまえなすった、と見ましたんですよ... 
泉鏡花 「浮舟」
...ふっと、おとうさんじゃないかとおもいました...
江戸川乱歩 「鉄人Ｑ」
...おそれてふっと声を失ったら...
太宰治 「I can speak」
...ふっとこわばった顔になりきょろとプラットフォームを横目で見て...
太宰治 「姥捨」
...ふっとたまらなくなって涙を流した...
太宰治 「狂言の神」
...ふっと顔を挙（あ）げた...
太宰治 「古典風」
...日本の当時の青年たちの間に沸騰（ふっとう）していた文芸熱を挙げたほうが...
太宰治 「惜別」
...夕立ちが来たもんですからふっと眼をさましました...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...その晩も彼は真夜中頃にふっと起き上って...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...飯焚いて居た媼（ばば）はふっと気づいて其まま声を立て「お光ちょうお光ちょう」と呼んだが返事がない...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...その後でふっと淋しくなって...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...私はふっと涙が出そうになって少し恥（はずか）しかった...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...「ずいぶん長いあいだ待っていたんですよ」と、彼女はいって、だだっぴろくて老いのしわがたくさん刻まれてはいるが、全体からいうとまだ色つやがよく、おそらくかつては美しかったにちがいない顔を、ふっと上げた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ふっとため息をついて...
フレッド・Ｍ・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...「武芸はそのため」その途端に燈火（ともしび）はふっと消えて跡へは闇が行きわたり...
山田美妙 「武蔵野」
...ふっと声が絶えた...
山本周五郎 「つばくろ」
...そのうちにふっと気が付いてみると眼の前に十二三の見習いらしいボーイが立っている...
夢野久作 「暗黒公使」
...ふっと苦しい呼吸でひき上げられていた千鶴子の姿を一緒に矢代は思い出す...
横光利一 「旅愁」
便利！手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう？？
- アナウンサーの杉野真実さん: 第1子を出産した赤ちゃんの両足のショット公開 👶
- サッカー選手の三浦知良さん: 58歳でJ3福島に移籍し、Jリーグ復帰を果たす。⚽
- サッカー選手の長友佑都さん: 39歳DF、来季もFC東京でプレー。W杯目指す。 ⚽